到頭オープニング! ページ40
.
「カビ臭い部屋だ…」
夢のはずなのに、鼻の先がツーンとする。ろくに掃除もされていないようで、部屋の隅には埃が詰まっている。
《リンゴを液にたっぷり浸し、食べれば誰でもこのような姿に》
林檎にまとわりつく液体は一瞬、ドクロのような形を作った。
《あの白雪姫がおもわず食べたくなるように》
先程まで毒々しかった林檎は、真っ赤に熟れた美味しそうな林檎に姿を変えた。この光景を見なければ、これが毒林檎など、到底分からない。
《食べるかい?ハッハハハッハ》
女王は釜の縁に立つカラスに毒林檎を近づける。彼女の様子を見ていたからか、嫌な予感がしたのか、カラスは羽をばたつかせ抵抗する。
《どうしたら生き返るかも…調べておかなければ》
女王は本のページをめくり、解毒方法を探す。しかし出てきた文字を見た瞬間、鼻で笑った。
《恋人のキスかい。バカな!心配いらない。
あの子を死んだと思い、生きたまま埋めるじゃろう》
毒林檎をバゲットに入れた女王は、小さな船に乗り、ゆっくりと漕ぎ出した。
《生き埋めじゃあぁぁぁ。ハッハハハハハ…》
16人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時