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「さて、練習の邪魔にならないよう私はこのへんで。みなさん、頑張ってくださいね」
学園長はスキップでボールルームを出て行く。……あの人最近のブーム絶対スキップだよ。最近いっつもしてるもん。
「さ、それじゃあ練習を再開するわよ」
「「「「「「ハイ!」」」」」」
チケットで浮かれていたみんなだが、ヴィル先輩の一言にはしっかりと返事を返す。うん、すっかり変わったねみんな。
「なんか、最初の頃のちぐはぐ具合が嘘みてぇなんだゾ」
「うんうん、本番が楽しみだね」
私はグリムを抱っこしながら、みんなの練習の邪魔にならないように部屋の隅に移動する。
……途中、楽しそうに笑うエースを見つめながら。
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「ぷひゅ〜…………ぷひゅ〜…………」
すっかり夜になり、あと一時間程で日付が変わる頃。全ての家事を終わらせた私は部屋にもどり、いつもの如くヨダレを垂らすグリムのそれを、ティッシュで拭き取る。
「今日も鏡に変化ナシか……」
ふと目に入るは、あの日から何も起こらない鏡。やっぱりミッキーは夢だったのかな……。
今は私を映すだけの鏡にそっと手を触れた。
すると窓の外で何かが光っていることに気づく。蛍のような、この光……。
「あれ?庭にいるのは……」
あの高身長に、立派な角。紛れもない、彼だ。
私は部屋の羽織ものを手に取り、急いで庭に出た。
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時