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No side


「ぐはっ……!なんだんずこい、魔法使ってねーのに、たんげつえ……!」

エペルに待っていたのは文字通り、ナイトレイブンカレッジ流の洗礼だった。
ヴィルは魔法を使わずに、圧倒的な強力でエペルに勝利。女みたいだと甘く見ていたエペルは、片膝をつく。

「いいこと、小さなジャガイモちゃん。この学園では弱者は強者に従うのがルールよ。見たところ寮選別もまだのようだけど、負けたからにはアタシに従ってもらう」

「く、くそっ……!
(一体なにされるんだべか!?有り金全部巻き上げられる?それとも、パシリだべか?)」

どうにも古典的な“従う”発想しか出てこないエペルは身構える……が、ヴィルの口から出た言葉は拍子抜けするようなものだった。

「まず、だらしなく外してる式典服のボタンを全部とめなさい」

「……え?」

「さっさとしなさい!」

急な大声に驚いたエペルは急いで全てのボタンをとめた。

「次はベルトよ。たいして足が長くもないくせに、そんなローウェストにゆるゆるにつけちゃって。みっともないったらありゃしないわ!」

「ぐえっ!く、くるしい!」

「それから髪!櫛くらい入れたらどうなの。ボサボサでみすぼらしいったら」

「そったごどいわれでも、櫛だっきゃ持ってねぇよ」

「最後に言葉!もっと丁寧に喋りなさい」

色々言われ、されるがままのエペルだが、自分の話し方に文句を言われた時にはさすがにイラついた。まるで、自分の故郷の言葉がバカにされているのだと感じたからだ。

「は、はぁ!?わーの方言が、都会の言葉に劣ってるってな!?」

「指摘の意図を勝手にすり替えるのをやめなさい。
アタシはアンタの地元に対して言及したわけじゃなく、アンタの態度に対して物申しているの。郷土愛に溢れているのは結構だけどTPOへの配慮は必要よ。目上の人に対してのしゃべり方が全然なってない」

「ぐ、ぐぬぬ……」

「この学園では、負け犬がガタガタ文句を言う資格はないわ。反論があるなら、アタシに勝ってからにすることね。さあ、返事は?」

「…………くっ……、はい」

正論で返されてしまったエペルは、大人しく返事することしか出来ない。

「フン。アンタがどこの寮に配属されるかは闇の鏡が知るところだけど、せいぜいポムフィオーレに選ばれないように祈っておくことね。

このアタシ__ポムフィオーレ寮長ヴィル・シェーンハイトのお膝元へきた暁には、今日のような振る舞いは一切許さないわよ。覚悟なさい。

さあ、さっさと言われたとおりに服を整えて!入学式に戻るわよ」

「ち、ちくしょ〜…………」



ーーー

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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時

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