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登校フレッシャー! ページ23

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「改めましておはようございます。よく眠れましたか?」

あれからグリムを談話室に呼び、学園長の話を聞き始めた私達。

「ベッドに寝そべったらそこが抜けてビックリしたんだゾ。どんだけオンボロのまま放置してたんだ?」

たしかにギシギシはいってたけど、私は椅子に座って寝てたし、普通に朝まで眠りは深かったけどな。

「ぐっすりでしたよ!」

「異世界から飛ばされてきたというのに図太くて大変よろしい!そういえばユウさん。昨日のものは出来ましたか?」

「バッチリです!グリムにも聞いてもらいました!」

私は作ったチョーカーを学園長の前にバーンと出す。

「これは着けた人の声帯を元に別の人の声を出すんですけどね、周波数や振動の微調節やなんやらで……」

「なんか眠くなりそうな話なんだゾ…」

「ゴホン!さて、そんなわけで本日のお仕事について話があります」

…あ、遮れた。せっかく構造を1から100まで話そうと思ったのに!!!

「今日のお仕事は学園内の清掃です。………といっても学園内は広い。魔法なしで全てを掃除し終えるのは無理でしょう。ですので、本日は正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします。
いいですか、ユウさん。昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っててくださいね」

「わかりました!」

「頼みましたよ。昼食は学食で摂ることを許可します。では、しっかり業務に励むように!」

そう言って学園長はすたこらさっさと、オンボロ寮を出ていった。

「ちぇっ………掃除なんてやってられねえんだゾ。オレ様も魔法の授業で、バーン!ドドドーン!!!ってカッケー魔法打ちまくりたいんだゾ〜」

「しょうがないよ。お掃除が終わったら図書館で勉強しよ?」

グリムはやっぱり掃除に納得いかないのか、ブツブツと文句を言っている。
そんなところも可愛いよっ!!!

「さてと、」

自分の性別隠したり、魔法が使えなかったり、まあ大変そうではありますけども。
ローブを羽織り、フードを被って靴を履いて……。



グリムと一緒に、オンボロ寮で初の朝を迎えた。

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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年5月11日 22時

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