13 一松side ページ13
猫にいつものように、餌をあげて
家に帰ると、名前がいたのには驚きを隠せなかった。
まだ、名前は記憶が戻らない…
俺がいたから、いや、俺のせいできっと名前があんな事になった。
そして、俺を忘れた…
そんなの自業自得なのは分かってる。
でも...
.
.
家を飛び出して、結構時間がたった。
そろそろ帰った頃かと思い
ふと、思いだした事があった。
おそ松兄さんから聞いたこと…
名前が入院してる時、俺がドアの前に置いたスターチスの花。
それを名前が喜んでくれてたこと。
帰る途中、スターチスの花を買って
名前の家に置いて帰る事にした。
そしたら
名前の声がして、
今ちょうど帰って来た、というのが分かった。
すぐに隠れて、様子を伺った。
俺について来た猫が、名前のとこへ行ってしまった。
すぐに戻ってきたけど…
名前の嬉しそうな顔を見れて少し安心した。
そのあと、名前はスターチスの花に気づいた。
名前は、喜んでくれたようで
でも、気持ち悪いとは思ってないのか…?
そんな疑問も浮かんだ。
それを考えてるうちに、
名前が頭を抱えて、うめきだしたのに気づいた。
倒れるのを見て、
やばい
そう思った時には、体が動いていた。
一松『名前!しっかりしろ‼...っ』
だめだ。完全に意識を失ってる。
携帯も持ってないっ…
鍵は…
分かんねぇ!
俺んちに行くしかっ…!
名前を抱えて、俺は走りだした。
一松『...っ...はぁ…はぁ…名前っ』
もう、どうやって家に着いたのかすら、覚えてない…
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作者名:一咲 | 作成日時:2017年6月26日 23時