BLEACH7〜千年血戦篇2〜

148話 ページ21

バキ…ンと解かれた鬼道。




それに、何人かは上に向かった。




「…サクヤちゃん」




京楽隊長の視線の先には、倒れている浮竹隊長。




「お願いできる？」




「了解です」




そっと近付き、触れる。




微かだが、まだ死んではいない。




でも、このままだとムリだな。




始解を戻して刀を抜き、伸びている髪の下に持ってくる。




「…サクヤ、何を……」




真子の声が聞こえたが、それより早く髪を切った。




それに霊圧を込め、ゆっくりと離す。




既に髪の形をしていないそれは、浮竹隊長の周りを包む様に囲んだ。




「…多分これで、命は取り留める。ただ、もう一度隊長職に就くのはムリだと思う。それに、この状態では何もできないから誰か側に______」




そう言った私に抱きついてきた清音。




その顔は、涙に濡れていた。




「あり、がとう。サクヤ……っ…ありがとう……」




それに、ゆっくりと頭を撫でた。




すると、外で感じた滅却師達の霊圧。




「…厄介な時に敵さんのお出ましか。門は？」




「ダメです！今ので完全に霊圧が飛散しました！一から造り直しです！」




上から聞こえてきた京楽隊長の言葉に、そう返す七緒。




「面倒な事になったねえ、どうも」

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