Guarigione dell'anima TRE～暗殺チーム～ (ページ6)

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CENTOSEI Roma ③ ページ6

1時間半とは早いもので、もうローマに到着した

「じゃあぼくはここで！また会おうね！A！」

『ええ』

まもなく、ドッピオと別れた

☆☆☆☆☆

昼過ぎ

年越しを前に、人々は忙しなく行き来していた

『…………』

ローマかあ………久しぶり…だね

そうです～

"A"

『！あら、早かったんですね……』

後ろから話しかけてきたのは、黒いスーツとコート、帽子を被ったボスだった

「フン。………行くぞ」

鼻で笑い、足早にその場から去る

『めどは？』

「……ついている」

どうやら事ははやく済みそうだ

「……なんだ。早く帰りたいのか？」

『？いいえ、別にそんなことは……』

「…………」

いつになく機嫌が悪そうだ

『なんでそんなに機嫌が悪いんです？』

まあ、そんなのお構い無しにドストレートで聞く私である

「……お前……わたしをそんなに……」

『ふふっ』

「……」

そんな顔されたらもっといじりたくなってしまうわ

Aのそんな性格を理解している彼だが、まあ彼なりに言いたいことはわんさかあるようだ

「今日は休む。明日かたをつける」

『はい。…………はい？！』

「この間はあいつらに邪魔されたが……今日は問題ないだろう？」

『は？』

「今後の我が組織のためになるからな。お前がいなくなってからまともに話し合いもしていなかっただろう……？」

『それはキミが連絡をよこさないからてっきり…』

「で、だ。お前の話もたっぷり聞いてやると言っているのだA」

くぅ、ムカつくなその上から目線の表情

『はぁ……わかりました……っ』

本当に……わがままな人だ……

☆☆☆☆☆

組織の支配下にあるホテル内部

とりあえず、歩き回っていても仕方ないため、というか目立つから、一室に入った

無論、ホテルの者達が彼をボスだなんて微塵も思ってはいない

まあまあ高そうなホテルである

それなりの利益は組織は得ているということだ

その利益は……

『麻薬の密輸か……この間も言いましたけどとんでもない物に手を出したんですねボス』

銀の瞳をした彼女は静かに怒っているようだ

「……組織のためだ。このオレが」

『ディアボロ』

「ﾋｯ」

冷たい視線を向ける彼女は、本当に、本当に怒っているようだ

いや、それ以上かもしれない

『……その麻薬チームについて、クロスに伝えたみたいだけど』

「……や、奴ならわたしの言いたい事は理解できる…だろう？」