検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:6,215 hit

CENTOQUATTORDICI 追跡 ページ14

かすかに彼女が口にしたのは間違いなくパッショーネの奴の名前だった


これは間違いなく、とてつもなく大きなものを敵に回してしまった……


「……ハァ…ハァ……なんなんだ一体……ちくしょう、わけがわかんねーぜ…………」


捕まえるのなんざ無理な話だ……こんな力…だが、確かに調べる価値はある、か…………


皮肉なもんだ……親に利用されただけの娘なのに……


どこか、何か違えばこの子は救えたんだろうか……


『……っ……』

「……チッ。後味が悪いぜ……」


ポルナレフは唇をかみ締めながら目の前に倒れる少女を見つめていた



☆☆☆☆☆



かすかに


かすかに、嫌な予感がした


自分たちは人を殺めている身


そういう組織の人間


そんなオレたちにも、守ってやりたいと思ったものはあった


「ったく……何してんだオレは……」


溜まった仕事を片付け、少し出かけてくる、と言いアジトを離れたもののAがいる場所は全く分からない


けれども、車はローマへと向かっていた


プロシュートは自分がやっていることが自分でも理解できなかった


ただ心配だから?


チームだから?


利用できるから?


きっと、それだけじゃあない…………


「…………」


それは愛と呼ばれるものなのかもしれない


心から深く愛したものは今までいただろうか……


ボスはAにもしもの事があればオレ達が殺すように言った


ただでさえ吸血鬼だのなんだの言って死にもしねぇやつを殺せと


メローネとオレのスタンドならもしかするかもしれねぇが……


きっとそれはあいつは望まないだろうしオレも拒否するだろう


それは、それは……オレが望むことじゃあない


自分自身にそう言い聞かせた


「……さて……」


車から降り、広いローマの町へと彼は走り出した


☆☆☆☆☆


遅かった


全てが遅かった


「A…………」


確実に心臓が止まっている、完全に貫通している


血だらけで、陽に照らされている


「……チッ…………奴か……」


恐らくこのわたしを追っている奴に……


不死の者をここまでやるとは……なるほど、余程このAと言うある意味黒歴史じみたものを消したかったのか…………


かつてアニマが在籍したというスピードワゴン財団


失われた石仮面


輸血することによって作られた人工的な半吸血鬼


奴は一体何を目指していたというのか……なぜ自分に使わなかったのか……


「……いや、まだだ……まだ……Aは……」

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←CENTOTREDICI 貫く


ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:ジョジョの奇妙な冒険 , 黄金の風 , 暗殺チーム   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:謙信様大好き | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。