一番隊配属おめでとう ページ8
「お前の配属は一番隊だ。・・おめでとう」
「なんですかその哀れみに満ちた目!!言葉と表情あってませんよ!!!」
次の日、目が覚めると生活感のない一室の布団の上で目が覚めた。
なんとなく襖を開けてみれば、ちょうど襖を開けようとしていた土方さんとバッタリ。
その流れでまたまた局長室に連れてこられたのだが
「いやーメデテーメデテー。これで晴れてアンタも真選組の仲間入りでさァ」
ニヤリと真黒な笑みを浮かべる沖田さんの表情を見て、土方さんと山崎さんは哀れみに満ちた目を私に向けた。
因みにだが、本当は山崎さんの下で働くことになっていた筈だったのだが、昨日の一件によりこのようなよからぬ事態になっているらしい。
「真選組に女が入るだけでも特例だ。くれぐれも行動はわきまえろよ」
「は、はいッ!」
取りあえず元気よく返事だけは返せば、今度は山崎さんから黒い服を手渡された。
「はいこれ、隊服。Aさんの部屋は朝君の寝てた部屋ね」
「了解しましたぁ!」
ビシッと敬礼を決めてみれば、苦笑いされた。
今どきの警察は敬礼なんてしないのだろうか。
「んじゃ、行くぞ」
一連のやりとりを終えた後、よっこらせと腰を上げる土方さん。
「え、どこにですか?」
「朝礼だ。テメーを紹介しにゃなんねーだろうが」
「お仲間に会えるんですね〜!うっひょー楽しみです!」
ワクワクと立ち上がれば、沖田さんに鼻で笑われてしまった。
・
「今日から新しく入ったAだ。配属は一番隊」
「うおー!真っ黒ですよ!!」
四角く会議室の様な体系で座っているその他隊士さん達。
むさい男たちは、今日私も渡された真選組隊服で一面真っ黒だ。
「てめーはいいから挨拶しろ!」
そんな光景に興奮を隠せずに居れば、思いっきり頭をどつかれた。
脳震盪起こすよこれ!
「AAでーす!!一番隊に入りましたが本業は監察です!!おなしゃす!!」
ペコリと頭を下げれば、黄色い歓声・・とはいかず、ちょっとどよめいた感じの空気。
辺りから聞こえる「え!?一番隊?」「監察!?」「女!?」なんて声は無理もないみたい。
だって、周り見ても女の子一人もいないもん。
真選組が女禁制というのは本当で、私は特例中の特例らしい。
強くてよかった。
ビバ公務員!ビバ高月給!
初めて自分の強さに感謝の意を表した。
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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年5月1日 21時