最難関は副長 ページ46
「ちょっ――・・」
「僕、孤児でずっと奈落にいました。あそこを出てもう居場所がない。それにこのままだと裏切り者で処刑されてしまう」
深々と頭を下げた少年。
その様子を他人から見ればかなり異様なものらしく、こちらを見てヒソヒソ話をする客の様子もうかがえる。
しかし、少年はそんなことなど気にせず、机に雫をこぼした。
「僕はもう、誰も殺したくない」
「っ・・・。」
ドキン
一つ胸が大きく歪んだ。
気がつけば私の口は勝手に開いていて。
「とりあえず、顔を上げなさい」
ため息混じりにそう促せば、少年は涙をぐいっとふいて顔をあげた。
「アンタ、名前は?」
「三日月。本当の名前は・・亮太です」
不安げに揺れる瞳。
「歳は?」
「12です」
全く面倒くさいことになったものだ。
子どもの面倒なんて見たことなんてない。だけど、放っておくわけにもいかない。
「わかった。わたしがなんとかしてあげる」
ため息混じりにそう返せば、亮太の顔はぱあっと輝いて、何度も私にお礼を行った。
「――で、なんで連れてきて帰ってんでィ」
「まぁ色々ありまして、面倒みることになりました」
「はぁ?おい、総悟テメェもいたんだろ?」
「さぁ。俺は知りやせんぜ」
最難関は、副長。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年5月1日 21時