【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

最高気温３０度 ページ29

本日の最高気温、３０度。

私たちの隊服に夏服などない。・・つまり、



「暑いですよ、沖田隊長〜」



縁側でゴロンと寝転がってみるも、床もすでに生暖かい。

沖田隊長なんかは、このクソ暑いなか涼しい顔してアイマスクをつけているのだから群れそう。

時折風鈴が鳴るものの、ほとんど無風。

私たちみたいな平隊士の部屋にはクーラーなんてついていないし、たとえクーラーが付いていたとしても経費削減で付けさせてもらえないらしい。


クーラーをつけるのが許可されているのは局長室のみ。

鬼畜・・。鬼畜すぎる。



「おいA」



ぐでーっと縁側に寝転んでいれば、突如低い声と共に、脇腹当たりを軽く蹴り飛ばされなんだなんだと見上げてみれば、



「あ、こんにちは副長」

「こんにちはじゃねェだろ。今すぐどけ」



暑さでかイライラしている副長。

因みに副長の部屋のクーラーは沖田隊長が破壊したらしい。



「副長はこんなにクソ暑いのによーく仕事なんてできますねぇ」

「それが普通だ。それよりお前、この前頼んだ書類は・・」

「あっ、沖田隊長見廻り行きましょ見廻り！！！」



「おいッ！」と声を荒げる土方さんだけど、こんな暑い日に土方さんの説教なんか受けたら余計に体が暑くなってしまう。やる気もなくなってしまう。

元々ないけど。


寝ている沖田隊長を無理やり引っ張り起こし、炎天下の街へ繰り出した。

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