【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

動きあり ページ24

「動きがあったよ」

「マジですか！？」


お使いから帰って、伝えられた第一声。

実際、こんなに早く動くとは思っていなくて吃驚ではあるが、さすが監察の先輩ザキさんは写真まで抑えていた。



「奴らのアジトに今、勢いの付き始めている攘夷党のリーダーが入っていった。」



渡された写真を覗けば確かに、みたことのある顔。

確か、要注意の攘夷志士だったはずだ。


これで、ソースはそろった。

アジトは間違いなくこことみてもいいだろう。



「副長に連絡は？」

「もう終わったよ。俺たちも明日には撤退命令が出ると思う」



長丁場にならなくてよかったね、と買ってきたアンパンをにっこり。

一応アジトはわかったが逃げられても困るから、と監察は撤退命令が出るまで続けることになってる。




「あの人達は今回は捕まえるだけなんですか？」

「うん、そうだよ。まだ極悪犯罪を起こしたわけじゃないからね」

「ふぅん、そうですか」



犯罪が行われる前から、私たちが導入された。

望遠鏡から奴らのアジトを覗けば、間抜けにもカーテンを開けっぱなしのそいつらが、昼間からどんちゃん騒ぎを起こしているのが見える。

おそらくは、戦陣前の宴会といったところだろう。


そうみれば、数日後に事件を起こすことは明確だ。



「真選組はいつ動くんですか？」

「どうだろう・・？明後日ぐらいじゃないかな。今別隊が他方の検挙にも向かってるって聞いてるし」

「そうですか」



刀が微かに音をたてた。

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