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目は口ほどに ページ17

「んーっ!美味しいッ!!」



真選組の食堂のご飯は絶品。

白いつやつやのお米、味のしっかりしみ込んだ煮物、武士らしい質素な焼き魚ですら、ほくほくキラキラ輝いて見える。

つまり、女中さんの腕前が最高にいいってこと。



「大げさすぎでさァ。毎回毎回」



ここにきて、朝昼晩、何度も食事をとってきたが、やはり美味しいものは美味しい。

唸るほどおいしい。

少なくとも、私がここに来る前に食べていたものなんかよりは断然おいしい。


ご飯の温かみに感謝だよ、まったく



「Aちゃんはいつも美味しそうに食べてくれるから、作り甲斐があるってもんよ」

「だって本当においしいんですもーん!」

「あら、おかわりいる?」


「おなしゃーす!」


いつの間にか女中のおばさんとも仲良くなった。

基本、・・というか当たり前ではあるがやはり隊士に女性はいない。

そうなれば、必然的に女中の方たちと仲良くなるわけだ。



「なんつー溶け込み様だ・・」

「隊士なんかより女中になったほうがよかったんじゃねーですかィ」



隣で呆れたような、疲れたような声。



「あ、土方さんおはようございます!」

「朝から元気だなてめェは」

「若いですからね!!土方さんはもうガタがキてる感じですか?」

「ぶっ殺すぞクソアマ」



おっと、と口を閉ざす。

土方さんの目、ほんとに人一人くらいやっちゃいそうな目してたよ、気にしてたよコレ。


再びご飯を口に運び始めれば、今度はご飯を食べ終えた沖田さんが「そーいえば」と。



「なんだかんだでてめェの素性は聞いてなかったよねィ」

「素性?」



箸を口にくわえたまま、首を傾げれば、土方さんも「そういえばそうだったな」と同調。



「ここに来るまで何してたかっつーアレでィ」

「かなりざっくりですね」

「ニュワンスでわかれ」



答えろと言う催促の目に、少し苦笑いする。



「聞いたってなんにも面白くないですし」

「いいから話しやがれィ」

「うーん」



どうやら二人は私の強さの根源を聞きたいらしい。

言葉にせずとも、あからさまに目に書いてある。

目は口ほどに物をいうってまさしくこの事だよ・・・。



「気が向いたら、話しますよ」



箸を勢いよく置いて、手を合わせてごちそうさまをする。

沖田隊長は全く納得いかないなんて顔してたし、多分また問われるんだろうけれども





今はまだ

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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2016年5月1日 21時

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