【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

買い物帰り ページ12

「うわ・・おっも・・・」



両手にいっぱいの買い物袋。

中身は全部飲み物


・・どおりで重いはずだよ。


仮にも、真選組に所属はしているものの、仮にも健気な女の子にこんな重い荷物の買い物に行かせるものか



「歓迎されてる気がしない・・」



これ完全に雑用押し付けられてるよ

ひどいよ沖田隊長。



グチグチ文句を呟きながらもゆっくりと歩いて帰る夕暮れ。

大江戸スーパーから真選組屯所までは徒歩２０分程度

遠いんだか近いんだかの距離なんだけど、やっぱり重いものをもって歩けば自然と歩くスピードは落ちてくるわけで、



「おいねーちゃん」



人気のない道。

夕方になればこの辺は人通りが少ないのか、辺りに人はいない。


そんな中、男のドスの利いた声がよく響いた。



(面倒くさい・・)



完全に対象は私なんだろうけども、今は荷物も持ってるわけだし仮にも私は監察。

現在刀は持ってません。


ここは無視するのが賢明な判断だと踏み、そのまま歩みを進めようとすれば



「聞こえなかったか？・・アンタだよねーちゃん」



肩を捕まれ、微かに聞こえた刀の音。

攘夷浪士だろうか


厄介なことになった。



「・・なんですか、おじさん。私忙しいんですけど」



にっこりと笑顔で振り向けば、どう見ても攘夷浪士感の抜けないお兄さんとばっちり目が合った。



「ビンゴだ。やっぱり上玉だ」



ニヤリとほくそ笑んだ攘夷浪士及び帯刀者



「ねぇ、おじさん。今江戸は廃刀令なんだけど知ってる？」

「んなこたァ関係ねェよ、ねーちゃん。・・なんせおじさん達攘夷浪士様なんだからな」



雰囲気変わって一気に抜かれた刃。

様子を見る限りでは素手で応戦できない相手でもなさそう。


だけど・・



(路地裏に４と７ってとこかぁ)



人の気配は１０人程度

そして私は荷物を持っているわけだ。



「ちょっと眠ってもらうぜ」



間合いを詰めたおじさんが刀を振り上げた時




＿＿ズダダダダダン




響いた銃声

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