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歓迎会でも ページ11

「よし!歓迎会でもするか!!」



見廻り(という名の街案内)から帰宅してそうそう、私たちを出迎えた近藤さんからの一言。

それには勿論、



「ひょえ〜!まじっすかァ!」

「お前のひょえ〜ってやつ口癖かィ?なんか腹立ちまさァ」



隣からなんだか聞こえたようだがこの際無視だ。

近藤さんの提案に乗っかるように喜べば、近藤さんも満足気に頷いた。



「そうと決まればAちゃん!!はい!!」

「はい!!・・って、はい?」



差し出されたお金とエコバッグに首を傾げる。

近藤さんは笑顔のままそれを私に押し付けた。



「材料足りないから買ってきてね」

「あ、はい。・・て、いやいやいや」




回れ右しかけた足をくるりとまた近藤さんの方へ戻す。

突っ込みどころ満載すぎて流しそうになっちゃったけど、おかしくない?

私の歓迎会に私が材料買いに行くのって、おかしくない?



「え、私が行くんですか?」

「生憎手の放せる女中さんが居なくてな」

「え、私の歓迎会なんですよね?」


「つべこべ言わずに行ってきやがれィ、新人」



横槍を入れたのは沖田さんだ。

なんか腑に落ちない。

これ私、本当に歓迎されてるのだろうか。


・・ただ、この人たちが飲みたいだけじゃないのだろうか。



「見廻りが終わったところで悪いけど、よろしく頼まれてくれないか?」



買い物袋を持って渋っていれば、少し困った顔の近藤さん。

近藤さんにはお世話になったし、これからもなる予定。


そんな顔されれば、行くしかない。



「わ、わかりました・・」



渋々頷けば、悪いねと乱暴に頭を撫でられた。

実際私19歳だったりするんだけど、この人に頭を撫でられればなんだかほっとする。

子供扱いしないで、とかそんな嫌味な言葉はすっ飛んで行ってしまう感じ。



「・・で、沖田隊長もついてきてくれるんですよね?」

「なーに言ってんでィ。俺は公務が忙しいから一人で行ってきやがれ」

「ちょッ!逃げないでくださいよ〜!!」




逃げ足の速い沖田さんに巻かれ、とぼとぼと一人屯所を出た夕暮れ。

買い物帰り→←第一回見廻りドンドンパフパフ



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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2016年5月1日 21時

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