【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

プロローグ ページ1

「一番隊、突撃準備できやした」

「こっちもばっちりだぜ、近藤さん」



「監察が突き止めてくれたチャンス、無駄にしねェぞ！」

「オオオオッ！！」



満月の夜の晩


恐ろしいくれェに、その月は丸くでかかった。




廃墟の前に集まる黒い隊服は正義の象徴。


中でてんやわんやと騒ぐは、市民の安心で安全な暮らしを揺るがす攘夷志士。



監察が突き止めた過激派攘夷志士のアジト



また山崎の功績かと思ってみりゃそうでもないらしいが、まあ誰が突き止めようがそんなことは大した問題じゃない。



バズーカを肩から下げ、合図があるまで待機だ。





「いくぞ」

「了解でィ」




ザザッという無線独特の砂嵐の音に交じって聞こえた土方の合図




そして――・・




「御用改めである、真選組だ！！神妙にお縄に付きやがれェ！！！」




土方の声とともに、バズーカを構えぶっ放せば――・・



それは落下し爆発することなく真っ二つに切り裂かれ、





「ひょえ〜！？爆弾飛んでくるなんて打ち合わせにはなかったですよぉ！！？危ないじゃないですかぁ！！！」





にっこりと笑った女が、刀を鞘へ納めた。

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