【忍たま】天然ぶりっこ奮闘記

ぶりっこ３５ ページ36

おはようございまぁす




さぁて、起きていきなりですがぁ、質問でぇす


押し倒されていまぁす
でも首には苦無あてられて睨まれてまぁす



考えられることはなんでしょお





…どう考えても殺す気だよぉ!!!




「寝てれば楽に殺してあげたのに」




舌打ちをするその人

私の顔に彼の髪がかかっている


くすぐったいなぁ

何気なく髪をみると









うどん…?




「怖くて声も出せないの?
まぁ仕方ない、平成は平和なとこらしいし」




彼がそう言う
そんなことより髪が気になるんだけどぉ…


うどん?うどんなのぉ?




そう考えている間に話は進んで行く




「ねえ、話聞いてる?
そんなにぼーっとしてると刺すよ?」



そろそろ話さないと殺されるらしい

なにか喋ろぉ



「…頭どうなってるんですかぁ?」






あっ

言葉のチョイス間違えたよねぇ完全にぃ!!





「はっ!?頭!?

喋ったと思ったらなんてこと言うの君!!!」




「あぁ、ごめんなさぁい、失礼でしたねぇ
頭じゃなくて髪ですぅ」





「それでも失礼だよ!!」




あーもう、殺す気失せたー、と私からおりて畳に座る彼




「いやなんで座ってるんですかぁ?

帰ってくださいよぉ」




「ねえ君今までの全部わざとでしょ」




だって私を殺そうとした人と一緒にいるって相手は良くても気まずいでしょお…



彼は


「まぁいいけど


それに、ほんとに殺そうとしてたわけじゃないんだよねー」



と楽しそうに言った



はいぃ?




「じゃあなんで…」










「んー…見極めるためかな」




彼が言うには、彼の同級生である5年生がピリピリしてるから
独断で忍び込んで話してみることにしたらしい





「じゃあ結果はどうでしたぁ?」




学園をめちゃくちゃにする気なんてないけどぉ…
気になるものは気になるよねぇ





「今のところは害のない一般人って感じかな」




そう言うと彼は立ち上がり




「もう用も済んだし、俺は帰るよ」



と言った





「はいはい、じゃあさようならぁ」





私は襖を開け、彼の背中を押した





酷いなぁ、と苦笑いしながら帰る彼の足音は
全くといっていいほどきこえなかった

ぶりっこ３６→←ぶりっこ３４

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

ハサミ

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーパーソン

初島孫次郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す