【忍たま】天然ぶりっこ奮闘記

ぶりっこ３４ ページ35

今日学園散策して良かったぁ






あっちだよぉ、って指をさして教えても2人共全く違うとこ行こうとするんだもぉん


案内してあげる他ないよねぇ…


一緒に歩いていても違う方向に行くんだよこの子たちぃ

だから最終的に手を繋ぐことに落ち着いたのぉ





でもぉ…



「なんで2人は自分の部屋の場所覚えてないのぉ…?
教えても分からないみたいだしぃ…目と耳ちゃんと付いてるぅ…?」





左門はすかさず



「失礼なやつだなー!!ちゃんと付いてるっ!」



と言った後、



「僕は決断力のある方向音痴
そして三之助は無自覚な方向音痴と言われているんだ」



と続けた


聞いたのは私だけどぉ…自分で言うんだねぇ






三之助はこの話をあまり理解していないようで、首を傾げた



「俺が迷子になってるんじゃなくて、皆が集団で迷子になってるだけ」





…これが無自覚ってことなんだぁ


ため息をつかずにはいられないよぉ…





「三之助あなたそれで生きていけるのぉ?




まぁでもぉ、2人じゃ行動出来ないよねぇ…
いつも誰に連れてってもらってるのぉ?」





…あ、まさかぁ…



2人は



「作兵衛」



と即答した




ですよねぇ!そうだと思ったよぉ!!




そんな会話をしていると、3年ろ組の部屋に着いた




「はぁい、着いたよぉ


私は見つかったらいけないだろうから帰るけどぉ…いい?そこ開けるんだからねぇ?」




不安になった私がそう言うと、
三之助は



「心配しすぎ」



と少しムッとしながら言った



「心配させる行動してるのは2人なんだからねぇ…


じゃあ、またねぇ!もう戻って寝るからぁ」




私はヒラヒラと手をふって自分の部屋に戻った









戻ると部屋の配置が少し変わっているような気がした



でも無くなっているものもないみたぁい





私は気にしないことにし、日記を三言くらい書いて布団に入った

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