推しに勝てるわけないでしょ【宮侑】

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全体練習は夕方で終わり、宮侑と共にジャンフロ練習を始める準備をしてる



侑「まさか付き合うてくれるとは思わんかったわ」

『北さんのお願いなら断れないしね』

侑「お前も北さんの凄さにひれ伏したんか」

『ひれ伏しては無いけど…ってかそのお前って呼ぶのやめてくれない？』



お前って言われるのってムカつかない？私だけかな？

私がそう言ったら宮侑は黙り込んでしまった



『どしたの？』

侑「いや…」



宮侑は下を向いたまま全然こっちを見ない

なんで？スルーですか？ムカつくんだけど？



『あれ〜？もしかして宮侑は女子の事名前で呼んだ事ないんですか〜？』


冗談半分で言いながら宮侑の顔を覗くと顔を真っ赤にしていた



『…え、そうなの？』

侑「そ、そんな事あらへん！小学生ん時は呼んどったわ！」

『小学生って…顔真っ赤…』

侑「だーー！そんな事ないわドアホ！そんなに呼んで欲しいんか？！やったら呼んだるわ、ほんま透は俺の事好きやな〜！」

『はあ！？』

侑「は！透も顔真っ赤やで！」



顔を赤くしながらもツンツンした宮侑につられて私も赤くなってしまったみたい

あんな顔見たら誰だって赤くなるでしょ



『うっさい！さっさと練習するよ！』

侑「言われんでもやるわ早よせえ！」



マサヤ君じゃないって分かってるのに、倫太郎と話したあのシーンみたいで胸がうるさかった

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