【ツイステ】ユニーク魔法・重力操作【文スト】

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ブツブツ呟いている少年にしびれを切らしてグリムが言い放った。


「何でもいいからぶちかますんだゾ！早く！」


「何でも！？何でも、何……」


「遅い！俺が捕まえる！」


自分もしびれを切らし、足に力を加えて床を蹴った。

一瞬でエースの処に追いつく。


「うおっ！？化け物過ぎじゃね！？」


「手前の良い度胸に比べればこんなの…」


苛立ってそう話していると、「いでよ！重たいもの！」と言う声が聞こえてきた。

そして。


「っ！？ちょっ待っ！？」


「今更かよあの青髪坊主！」


なんと、自分とエースの上から大きな黒い物体が落ちてきたのだ。

咄嗟だったが、また異能力を使って片手でそれを押さえる。

同時に、エースの首元を掴むのも忘れずに。


「……間一髪、だったな」


一安心すれば、「ほ、本当に化け物なんだゾ…」と言うグリムの呟きが聞こえると同時に、少年も近づいてきた。


「真逆大釜が出るとは、ちょっとやり過ぎたか…？」


「…その前に遅すぎるんだよ出すのが…」


「す、済まない…」


申し訳なさそうにする少年を見て、此奴はエースみたいな奴とは違うなと確信する。

すると、自分が首元を持っているエースが言葉を紡ぎ出した。


「いーじゃんかよ、窓拭き100枚くらいパパッとやっといてくれたってさー」


「そう言う問題じゃねェ。大事なのは手前とグリムがやらかした事なのに俺が巻き込まれてる事だ」

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