【ツイステ】ユニーク魔法・重力操作【文スト】

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「ごほん！では、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません、私、優しいので。誰かお願いします」


クロウリーがそう言えば、数人出てきて狸を持つ。


「ぎにゃー！離すんだゾ！オレ様は…絶対、絶対！大魔法士になってやるんだゾー…！」


その言葉も虚しく、扉はバタンと閉じられた。


「少々予定外のトラブルはありましたが、入学式はこれにて閉会です。各寮長は、新入生を連れて寮へ戻ってください」


クロウリーがそこまで言って、「ん？」と呟く。聞けば、ディアソムニア寮とやらの寮長が居ないらしい。

他の奴らが口々に、声をかけなかった理由等を言っていく。

そして、生徒達が「ドラコニア」と言う名を聞いて怖がっていた。


「(どの世界にも、怖がられちまう奴は居るんだな)」


「─────まあ良い。ディアソムニア寮の者はわしについてくるが良い。……あやつ、拗ねていなければ良いが…」


自分より少し小柄な人物がそう言って、その話を終わらせる。

それに続き、他の奴らも順々に寮に戻って行った。




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誰も居なくなった入学式会場で、クロウリーから告げられる。


「さて、中也さん。貴方の寮は未だに決まっていません。そもそも貴方の事が何も分からない状態なのは非常に困る…まず、貴方の出身地は？」


「…日本の、ヨコハマだ」


「……聞いた事のない地名ですね。私は世界中からやって来た生徒の出身地は全て把握していますが、そんな地名は聞いた事がない」


だろうな、と思った。異世界から来た事は自分が理解している。異世界ならば、日本…ましてやヨコハマ等知るはずもないだろう。

「1度、図書館で調べてみましょう」と言う言葉に一応頷いて、図書館へと向かった。

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