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風と朧気な… ページ13





さらさらと、半分ばかり開けられた窓から風が吹き込む。
風で揺れる髪は紅鶸色のリボンが散らばらぬ様に纏めていた。

Aの小さな手の中には 茶色がかった、少し古い本。
中の文章は問題なく読める。
文字のインクが滲んでいたりや紙の劣化もない。寧ろ、綺麗な方だ。

けれど何故か、不可解な点があった。

作者の名が書いていないのだ。
そして、タイトルも殆ど読めない状態である。


『ひかり、と…と…』


指でなぞりつつ、読めるのはそこ迄。

首を傾げた。
表紙だけがここ迄劣化する事は有るだろうか。

不思議、以外の言葉は浮かばなかった。


─"昔、私は、自分のした事に就ついて後悔したことはなかった。しなかった事に就いてのみ、何時も後悔を感じていた"─


『どういう…いみなんだろう……』


殆どの本はAに理解出来ない事ばかり。
この文もまた、よく分からない。


『あたま、が…まちがうことがあっても……ちは、まちがわない…?』


文の意味自体は理解出来ている。
けれど、この二つの文章の…書き手の真意に辿り着くことはまだ出来なかった。

太宰に聞けば分かるかもしれない、と 本を持って部屋を出る。

静かな首領執務室。
机に肘を付き、欠伸する太宰。
首領と云う肩書き、だが…そうには矢張り見えなかった。


『だざい、これおしえて』

「嗚呼……難しいかもしれないけど良いのかい?」

『うん』


Aを膝に乗せ、本を開き 噛み砕いて教えていく。
その2人の髪を、また 何処からか吹き込んだ風が優しく揺らした。

純白の夢を想ふ→←甘い想いは溶けていく



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紅月ミレー - まふ(元月瀬)さん» 太宰治様ですね(*^□^*) 了解です(*´∀`)♪ (2021年8月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まふ(元月瀬)(プロフ) - 追記しましたがお相手だざさまですー (2021年8月22日 22時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - まふ(元月瀬)さん» じゃあ、中也様が孤児の幼女主を拾い、その日以来すっかりシスコンで、デレメロのをお願いします(v^ー°) マフィア全員の癒しです、勿論探偵社もです(〃ω〃) (2021年1月23日 11時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
まふ(元月瀬)(プロフ) - 紅月ミレーさん» ありがとうございました♪紅月ミレーさんには初期からお世話になりました、ありがとうございます。作品はまだ決めた無いので絶対に作れるとは言いきれませんが、もしご案があるならお聞きしたいです♪ (2021年1月23日 10時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - まふ(元月瀬)さん» 黒太宰治様と夢主ちゃんの、二人きりの結婚式滅茶苦茶良かったです(〃ω〃) 最終回で寂しいですが、此れからも頑張って下さいね(o^−^o) あ、リク作品は有りですか(´・ω・`)? (2021年1月21日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まふ | 作成日時:2020年6月30日 20時

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