太宰的ラッキー助平 ページ23
No side
太 「Aちゃ〜ん…機嫌直してよ〜……」
『触らないでください、通報しますよ』
太 「酷いよぉ…しかも疑問形じゃないし……」
太宰が1歩近付けば 雨森は3歩離れる。
この状況に こうなった訳を知らない探偵社員は困惑の表情を浮かべていた。
国 「おい、何があってこうなったのか 誰か知らんのか」
江 「僕 知ってる〜」
手を挙げたのは 江戸川。
カラン、と 空になったラムネ瓶の中のビー玉の音が響く。
江 「先に一言言うが、アレは太宰が悪いから 関与しない方が良いぞ」
敦・谷 「「(次は何したんだろう…)」」
江 「事の顛末は一時間程前だ」
*一時間前*
『んっ……あと、少しで届く…のに……っ!』
踏み台に乗り 背伸びをしながら資料へと手を伸ばす雨森。
どうしても1番上の資料にだけ手が届かない。
太 「Aちゃーん、ファーイト♡」
其れをニヤニヤと見つめる太宰。
すると、太宰の顔面に青いファイルが吹っ飛んでくる。
『資料を取るか仕事をしてください』
青筋を額に立てて笑顔で云う。
太宰 「い・や♡Aちゃん見てるの楽しいんだもの」
今度は雨森の膝が太宰の顔にのめり込んだ。
『仕事しやがれ下さい。あと、ファイル取ってください。』
太 「はぁい…」
渋々ファイルを取り、雨森に渡…
太 「取ってご覧♡」
さなかった。
ニコニコと笑いながら 腕を伸ばしてファイルを上に持つ。
『っ……この…っ!』
回し蹴りを喰らわそうにも 避けられてしまう。
太 「ほ〜らほら♪」
『くっ……』
その時だった。
雨森が太宰の服を引っ張り、ファイルを取ろうとした。
だが……
太 「おっ…と」
『…へ……?』
2人がバランスを崩し 倒れる。
雨森の上に太宰が被さる様な絵面になった。
太 「えーと…大丈……ぶ…」
太宰の顔が青ざめる。
『大丈夫で……え"っ…』
雨森は赤くする。
なんと、倒れた拍子に太宰の手が雨森の胸を鷲掴みにしている。
本来なら 此処で全力で謝れば、まだマシだったのかも知れないが、太宰が発した言葉は…
太 「…見たより大きいんだね……」
と、軽く揉みながら云った。
当然 雨森はブチ切れる。
〜***
江 「そこからは今の通り。」
江戸川の説明に 勿論全員 太宰にドン引き。
それと共に国木田は胃痛と頭痛に襲われる。
だが、今回は確実に太宰が悪い。
却説どうしたものか、と社員達は頭を悩ませる。
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月瀬(プロフ) - 魔異さん» リクエスト ありがとうございます!ぜひ書かせていただきます (2019年10月13日 17時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
魔異 - こんにちはです=(^.^)= リクエストです 幼女化するか猫耳メイドになって欲しいです これからも頑張れ頑張れ(*゚▽゚*) (2019年10月13日 17時) (レス) id: b37b6d06e3 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 大阪さん» 分かりました!文ストキャラが夏目の世界に行く感じで良いですか? (2019年9月28日 8時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 夏目友人帳とかの、妖怪が出てくる話とのコラボ、お願いします! (2019年9月28日 8時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - ソラさん» リクエスト ありがとぉぉおおお! (2019年9月24日 20時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まふ | 作成日時:2019年6月29日 20時