*友達なんて*２【御幸一也】

STORY 86 ページ47

準決勝



仙泉高校



ピッチャーでかいなぁ〜w



丹波先輩と同じカーブを投げる…


最初はみんな打ててなかったけど、だんだん合わせられるようになってきた



そして最後…



沢村のクロスファイヤーで勝った



まぁ、本人は気づいてないっぽいけどw




ついに青道高校は決勝進出


相手は稲城実業





in御幸の部屋




『決勝だね、やだわ』


御「なんで？」


『あの人がいる…えっと…鳴、だっけ？』


御「あぁ、鳴かw」


『あと…』


御「ん？」


『なんか…決勝ってドキドキするから好きじゃない』


御「まぁ、それは思うわw」





中学の時、何回も味わった決勝…


優勝した時はみんなで飛び跳ねて喜んだ


負けた時はたくさん泣いた




御「日波、日波〜！」


『ん？』


御「思考停止してたぜw」


『あぁ、うん』


御「甲子園…行きてぇーな……」


『行けるよ、このチームなら…チーム……』





(ナイスキャッチー！Aやっぱすごいね！)


((本当ムカつく))


(一年生からレギュラーとか凄すぎ！！)


((私だって先輩より上手いのになんでお前だけレギュラーになってんの？))





ぁあ〜もう！出てくんな！！





御「また思考停止してるしw」


『っ⁈ぅひゃあ〜(泣)』


御「はっはっは〜相変わらずよく伸びるw」


『こんのっ…』


御「ぃい…ひゃんへひひゃ！」
(反撃か！)


『うぃっ！！ひょうへわううひぃひょ！』
(両手はずるいぞ！)


御「はっはっは〜ぁあ〜腹痛ぇ〜！」


『はぁ…疲れた……痛い…』


御「お前だんだん表情和らいでってるよな」


『えっ…』




いつもと変わらない気がすんだけど…




御「俺とも喋ってくれるようになったし！」


『それは…思う……』


御「日波…」


『まぁ、ありがと…御幸のおかげでスッキリしたし、意外と野球部のマネージャー楽しいし』


御「よかった(にっ)」


『でも、勝手に入部届け出した事……一生恨んでやる』←無表情w


御「ごめんってw」

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『御幸のおかげでスッキリしたし…』




そういった日波の顔は少し雲って見えた


まだなんか抱えてんじゃねぇーの？


言えない事なのか？


聞こうとしたけど日波は困るような笑みで俺を見た


整った顔…俺は見惚れてしまった…。




「よかった」




こんな事しか言えなかった…

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