*友達なんて*２【御幸一也】

STORY 79 ページ40

パンッ



パンッ




室内練習場にはグローブのいい音が響き渡っている


でも、それと同時に蘇る記憶…




『…』


御「日波…？」


『…⁈』


御「大丈夫か？」


『う、うん…』


御「今日はやめるか」


『ごめん…』


御「謝んなよ、お前とキャッチボールできて嬉しかった！」


『えっ…？』


御「いつかやってみたかったんだよ！」


『そっか…』


御「なぁ…お前がよければ、今度、二塁でランナー刺してみねぇ？」


『…』


御「見てみたい…お前のプレー」




ずっとやってない…できるかもわからない……


でも、御幸が見たいって言うなら…




『うん、やってみる…』


御「やった！」




無邪気に喜ぶ御幸……意外と子供w


そして今日も御幸に家まで送ってもらった

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次の日の午後…練習が終わってすぐ




「倉持〜」


倉「んあ？」


「ちょっとショート入ってくんね？」


倉「いいけどよ、なにすんだ？」


「日波が投げっから」


倉「まじか！！俺、一回取ってみたかったんだよ！」




嬉しそうに走っていった倉持……途中ヒャハハと聞こえた




「ノリ！投げてくんね？」


川「いいよ！」


「えっと…防具……」


『つけない…』


「いや、でも……まぁ、いいか」




多分日波的にはつけたくねぇ〜んだろうな…


いろいろ思い出すから




「よし、ノリ！投げていいぞ！！」


『…』




キャッチャーの構えをする日波…形がちゃんとしている



そして、ノリが投げて…





全「っ⁈⁈⁈」





見ていた全員が驚いた

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