*友達なんて*２【御幸一也】

STORY 72 ページ33

日波の過去は酷かった…




キャッチャーなのに仕切んな…か……




キャッチャーは基本みんなに指示をする


だから仕方のない事なのに…


でしゃばって言ってたわけじゃなさそうだし…




「俺も……」


『…？』


「俺も中学の時、みんなにいろいろ言われた…」


『え…』


「一年のくせに、生意気なんだよ…とか」


『…』


「でも、野球好きだから…なにを言われようが気にしなかった」




ボコボコにされたこともあったな…w


何回メガネ買い換えたんだろうなw



自分と日波を重ね合わせた…けど、日波は違う……


騙されてた……【友達】だと思っていた奴らに…




俺はベッドに座る日波の隣に座った




『御幸は…強いね……私だったらすぐ野球やめるな…』


「強くねぇーよ、ずっと泣いてた…」


『そっか…御幸も泣くんだ……』


「今は泣かねぇ〜けどなw」


『……うぅ…』


「日波？」


『……もう…ひとりは……やだ…』


「っ！！」


『怖いよ……』


「大丈夫…大丈夫だから……お前はひとりじゃねぇーよ」


『うら…ぎ……らな…い……？』


「あたりまえだろ？w」


『うぅ……御幸…馬鹿……』


「えっ⁈なんで⁈」




なんで今馬鹿って言ったんだよ！


酷くねぇ〜か？




『馬鹿は馬鹿…私の方が頭良い…』


「まぁ、それはそうだけど！」


『…』


「…」




日波が笑った…


笑うとこんな顔すんだな……///




「お前…笑ってた方が可愛いぞ」


『なっ…///』




表情が変わり、しかめっ面になったw


おもしれぇ…w


あ、そろそろ帰んねぇーと…


日波も少しは楽になったっぽいし…




「じゃ、俺帰るから、なんかあったらひとりで抱えこまねぇ〜で俺に言えよ？」


『ん…』


「じゃあな(ニッ☆)」


『ん…///』







俺は日波の頭をクシャクシャ撫でて帰った

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