*友達なんて*２【御幸一也】

STORY 68 ページ29

『ぅう〜』


倉「早く歩けよ」


『い〜や〜だ〜』


御「お前、俺が『来るよな？』って質問したら『うん』って答えたよな？」


『答えてない』


御「嘘つくな！w」




あれは御幸が無理やり答えさせたんだ！


御幸が悪い！




亮「あ、来た…久しぶり」


『お久しぶりです…』


純「元気そうじゃねぇーか！もう、平気なのか？」


『えっ？』


純「チンピラにやられたって御幸に聞いてな！しかも頭殴られたんだろ？」




こいつは余計な事を……


ふざけんな御幸一也…！




『まぁ…でももう大丈夫です……』


亮「で、いつうちに入るの？」


『入る気ないって前も言ったんですけど…』


純「え？入部届け書いてあと出すだけじゃねぇーのかよ」


『はい？誰がそんな事…』


御「ぁあ〜それ俺w入部届けにお前の名前書いてさっき出してきた」


『えっ…ぇぇぇぇぇえええええ⁈』




なに言ってんのこいつ⁈


はぁ⁈


入部届けを出した⁈

しかも私の名前を書いて⁈




亮「って、ことは…今日から野球部か」


『ま、待ってよ！なんで勝手に！！』


御「いいじゃねぇ〜かよ〜楽しいぞ〜」


『や、やだ！！退部する！今すぐに！！』


倉「どこ行くんだ？」


『職員室…監督に言ってくる』


御「監督はグラウンドにいるぞ」


『グラウンド行ってくる』


御「だめ、退部なんてさせねぇ」


『する』


御「ほら、早くマネの仕事してこいよ」


『部活やめる！てか、入ってない！！』


吉「A先輩〜こっちですよ〜！」


倉「呼んでんぞ、早く行けよ」


『うぅ…』




なんでこんな事に…(´・ω・｀)


私は今日から野球部のマネージャーになった


こんなのすぐにやめてやる…


時間ができたら監督に言いに行こう…




でも、その時間が来ることはなかった…


言いに行こうとするとすぐに御幸や他の先輩に話しかけられる…


そのまま練習が終わり、やっと監督の所に行けると思った…



だが、御幸に腕を掴まれ…




御「日波〜帰んぞ〜」


『離せ〜』


御「そうかそうか、そんなに俺に送ってって欲しいのか〜」


『はぁ⁈送る⁈』


御「おぅ！家まで送ってってやる！」


『断る！一人で帰れる！お前は私が監督の所に行かせないようにしてるだけだろ！』


御「まぁ、それもあるけど…」


『…？』


御「聞きたいこともあるしな」


『…』




私は黙ったまま校門を出た

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