*友達なんて*２【御幸一也】

STORY 65 ページ26

御「すいませーん」




返事はない…って事は誰もいない？


これは…まずいぞ……


一瞬御幸の手が緩んだ



今なら！



御「どこ行くんだよ」


『ぅ…』




捕まった……(´・ω・｀)




御「座れ」


『やだ…』


御「座れ」


『…』


御「はぁ…」




御幸はため息を付くと、私の腕を掴んだまま救急箱を取りにいった


そして無理やり椅子に座らされ…(長い椅子)




御「覚悟しろよ」


『ぅ…や、やだ……』




って言ってもダメでした…


激痛が……




『だぁぁぁぁぁあああああ！！(泣)』


御「…」


『ぅう……ぁあ…痛い………グス…』


御「じっとしてろ、余計痛むぞ」


『…グス』




そして酷い傷の所はガーゼ、軽い傷の所は絆創膏を貼られた


御幸は私の隣に座って…




御「また殴り合いしたのか？」


『…』←コクリ



ん…？頭痛い……



御「殴り合いじゃなくてさ、走って逃げてくるとかできねぇ〜の？お前…足早いんだし……って、日波？」


『ん？うん…』


御「大丈夫か？」




頭が痛い…正直御幸がなにを言っていたのか聞いてなかった


そういえば昨日意識がなくなる前…


なんか硬いので頭叩かれたような……叩かれてないような…



頭を触ると痛い…叩かれたんだ……


ポコっとコブができている


傷より頭の方が痛いかも……




御「頭、痛いのか？」


『昨日…硬いので叩かれた……』


御「マジかよ……見せて」


『うん……』



御幸に頭を向けた



御「腫れてんな…今から冷やしてもあんま意味ねぇーと思うけどとりあえず冷やすか」




痛すぎて声も出ない…


体に力が入らない…


昨日は痛くなかったのに…




私はそのまま御幸に自分の身を任せた

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