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STORY 51 ページ11

放課後部活があったが自然と体は屋上に向かっていた




屋上には予想通り日波がいた


他に人はいない…


日波の横に並ぶ





「また…泣いてる……」




泣いていた…前の時よりも……


そっと日波の頬に触れた


なんで…泣いてるんだよ……


一人で抱え込まないでくれよ…




『み…ゆき……』




日波がこっちを向いた


悲しい顔……辛い顔…


そんな顔…見たくない……




『っ…』


「日波!」




日波は泣きながら屋上を走って出て行った




「俺じゃ…ダメなのか?」




俺じゃ日波の力になれないのか?


ため息をついた…


重い重いため息を…



俺も日波の後を追った

=========================

『はぁ…はぁ…』



走ったから疲れた

下駄箱で靴を履き替えて帰ろうとした



礼「あ、日波さん!」



なんていうタイミングなんだ…


私は涙で濡れていた顔を拭き…



『なんですか?』


礼「あら、泣いてるの?目が赤いけど…」


『あくびしてたんですよ』


礼「そう…あ、今度部活見学に来てくれる?」


『はい?』


礼「やっぱり貴方はうちの部でマネージャーをやらせたいの…監督もそう言ってるわ野球経験もあるしノックとか…」


『はぁ…だから、野球は…』


礼「御幸くんから聞いたの…健康の事とか、練習の心配をしてくれた…って」


『えっ…』


礼「そんな事を言うって事は野球をやってたって事でしょ?それに、家にキャッチャーミットがあったって…」


『あいつ…』


礼「いろんな高校から推薦来てたんでしょ?」


『先生、聞かなかったですか?中学三年生の女子キャッチャーが受験まじかで暴力事件を起こして推薦を取り消された事』


礼「暴力事件⁈」


『もっと…早く気づけばよかった…』←ぼそっ


礼「それ、どういう……」


『私、帰るんで』







そう言って家に帰った




暴力事件…


もっと早く気づけばこんな事にはならなかった…




(あんたって本当にお人好しの馬鹿なのね)


ボコ…


『うっ…』


(あんたとなんか友達じゃないから)


『っ…』


(ここにいるみ〜んなあんたの敵)


『そっか…』



その時私は笑っていた…

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しーちゃん(プロフ) - 中本ゆずきはいつ消えるんですか?見るたび腹が立って仕方ありません(*`Д´)ノ!!!夢主のために悪女達が早く消えるように更新頑張って下さい!!← (2015年1月29日 16時) (レス) id: 4e5ea909e4 (このIDを非表示/違反報告)
マンガ大好き*ローちゃん* - 明けましておめでとうございます。 もう、毎日の様にチェックしています!更新頑張って下さい!! (2015年1月1日 10時) (レス) id: 0c74ca56f8 (このIDを非表示/違反報告)
ハルル - 続編も楽しく読んでいます!! コレからも続き頑張ってくだい♪♪ (2014年12月14日 20時) (レス) id: 52ee141386 (このIDを非表示/違反報告)
mino猫(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみです! (2014年12月14日 11時) (レス) id: ea3f30a4f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月の下 | 作成日時:2014年12月11日 1時

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