引き留めてくれた、手は。＿文スト＿

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太「…あとね、もう一つ、伝えたいこと、というのは……」









太宰さんが下を向く。









…何だろう、









太「…私は、









Aのことが「また仕事をサボったな、太宰！！！」









ドアが壊れるくらいの勢いで入ってきた、眼鏡の人。









国「…お前ら、何をしている」









太「……国木田君、君、最悪」









太宰さんはベッドから降りて、また今度にしようか、と言った。









国「新人、今日はまだ寝ておけ。









明日からはしっかり働いてもらうからな。」









『…









はい？』









”新人”？






どういうこと？









太「あぁ、君は今日から探偵社の社員だよ。」









…探偵社の？









『…私、ポートマフィアですよ。大丈夫なんですか？』









国「そんなもの、コイツに比べたら全然マシだろう」









国木田、と呼ばれていたその人は太宰さんを指さす。









太宰さんは”ほらね”と言ってニコニコしていた。









太「社長も歓迎してくれている。









だって、君の手は一つも汚れていないだろう？」






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