愛ト狂気ハ紙一重 太宰治*ちょいヤンデレ ページ3
「…っ……苦しっ…っはぁ…はぁ…首…ッ離し、てぇッ…!」
『ふふっ、その表情そそるねぇ…』
彼は加虐癖がある。
いつも心中どうのこうのと言っているが、私に対してのそれは完璧に一方的な『殺意』
付き合って捷の頃は毎日心中心中言われてうんざりしていたが、今思うとあの頃は幸せだった。
首に添えられた手の力がフッと緩み、器官に冷たい空気が流れ込む。
喉を刃物で突かれたような苦しさに、ゲホゲホと咳込んだ。
「…ねぇ、私のこと嫌い?」
彼の手の跡が残った首筋を摩りながら問う。
前から気になっていたのだ。
もしかしたら彼は私を愛していないのではないか。
むしろ、殺してしまいたい位嫌っているのでは、と。
『…なんで?』
バサり。
コートを羽織りながら、彼は心底不思議そうに振り返った。
「なんで、って、前はこんなこと…」
気まずくて視線を逸らすと、クツクツと彼が笑う。
『莫迦だなぁ、貴女は。』
顎に手を添え、クイッと持ち上げられる。
『愛も殺意も、同じでしょう?』
そう言ってチュッと軽く唇に熱を落とすから、私はまた、貴方が解らない。
「…そうね」
ただ、1つハッキリしていること。
きっと、私はこの悪魔のような男から一生離れる事はできない。
キスマークと甘い痺れと帽子君 中原中也→←二度目は…! 中原中也
13人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うい - 中也カッコイイ…///確かに、中也は、虫刺されとキスマーク間違えそうですね…!!w面白いです!更新ファイトです! (2016年9月11日 21時) (レス) id: 5c60f6df79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:音星 奏葉 | 作成日時:2016年9月4日 12時