幸せとは如何なるものか 江戸川乱歩 ページ1
「ねぇ、君が幸せっ、て感じる時っていつ?」
本を読んでいると、駄菓子を食べている乱歩さんに話しかけられた。
あ、今日のお菓子はお気に入りのヤツだ。
「うーん、そうですねぇ。
美味しいものを食べた時、
寝てる時、
とかですかね?」
へぇ〜と対して興味もなさそうな返事をしてくる乱歩さん。
何さ、乱歩さんから聞いてきたくせに。
「…君が幸せを感じる時は、それだけなのかい?」
眼鏡越しのちょっと挑発するような妖しい視線にドキッと心臓が跳ねる。
「…さぁ?それは乱歩さんが一番よくわかってるんじゃないですか?」
ああ、そうかもしれないね、なんて可愛らしくクスクスと笑う彼。
悔しいけれど、乱歩さんにはかなわない。
だって。
『そうやって駄菓子を頬張るあなたがいてくれるだけで充分幸せ』
…なんて私の気持ち、言葉にしなくたって名探偵にはお見通しでしょう?
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うい - 中也カッコイイ…///確かに、中也は、虫刺されとキスマーク間違えそうですね…!!w面白いです!更新ファイトです! (2016年9月11日 21時) (レス) id: 5c60f6df79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音星 奏葉 | 作成日時:2016年9月4日 12時