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え?え?え?
現在、手を繋がれております。

「ん?どーした?」
「く、くらもと〜。何で手繋いでんの?」
「え、デートだし•••逸れたら困る」
「「デートじゃないです!ただ2人で出掛けているだけですから!」
「それをデートってゆーんじゃ•••」

倉元に、「どっか2人で行かない?」と誘われ、仕方なく来てやった。仕方なくだから。
(連れてこられた)場所は、水族館。魚がウロウロしてますよ。
最初はしぶしぶだったのだが、館内の食べ物みんな美味しくって‼直ぐにテンションマックス。
だったのだけれど、倉元が、『恋人繋ぎ』をしてきた。

「顔赤いよ?」
「赤くなってないし。んっ、ちょっと!」
「かわい」

さっきから、心臓の音がうるさい。
この気持ちは何だろう。
あ、こんなフレーズの詩あったよな。
確か、谷川俊太郎の、『春に』だった気がする。
人が多いので、自然とキョリが縮まる。
近い近い近い近い!

「え、急に照れてんの?」
「うぅぅ•••だって近い•••」
「え、今更?」
「こっちはアンタみたいに慣れていないものでね!」
「俺だって慣れてるわけじゃ」
「あ!おみやげ買お!おみやげ!」

ああ、辛い!何が辛いって、人がゴミゴミしているのと、倉元が近すぎる!
いつも自分から抱きついてるじゃんとか、言わないでね。

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作者名:渡辺りんか x他2人 | 作成日時:2017年3月28日 2時

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