島田さんの恋愛事情2 (ページ20)

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ナッツクラッカーという喰種を監視するため、Qsは、とあるクラブにて囮捜査をしていた。瓜江は病院。
•••違和感のある方が1名。

「ここが最近ナッツクラッカーが出没するクラブ•••」
「なんか楽しそうすなあ」

音が大きい。
こういうところは苦手だ。暑苦しいし。

「人酔いしそう•••先生はこういう場所来たことありますか•••？」
「アキラさんと捜査で一度ね。アキラさんが『一杯だけ』って言うのを必死で止めて•••」

ズンズンいってる。
ここから逃げたい•••

「なあ•••オレたち•••いや、オレだけ違和感ねえか•••」
「イヤイヤかわい•••ぶほっ」
「コラシーちゃん言葉遣い気をつけて」

不知•••これはダメだろう。
家でお留守番していた方が良かったのではないか。

「だってよォ•••‼こんなデカイ女周りにいねえだろ•••」
「長身ギャルと思いなさい」
「よっデルモ」

ゴツゴツだな、おぃ。

「つか才子テメェトオルとオレの差がオカシイだろ‼雑にやりやがって‼」
「いやあ、素材が良いと張り切っちゃうよね。すごいよちゃんと腰が女の子！」
「んで‼自分でやっちまうサッサンはなんなんだよ‼」
「ぐだぐだ言わないの」

本で勉強したらしい。
自分でメイクもしていた。似合っているし、可愛い。
服とパットとアクセは私が揃え、メイク道具は貸した。
凄いな、ハイセ。しかも、恥じらいもなく。

「この間の失敗を取り返すんでしょ」
「顔見られてるからそのぐらい厚化粧の方がおもし•••バレないよ班長」

ナッツの目に留まるように、バイトに誘われるように、クラブ内を別れて回る。