島田さんの恋愛事情

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有馬班内で会議中。
参加者は、特等や準特等、それ以外に実力のある若手なんかも参加している。
「20区には法寺特等と滝澤二等が派遣されたらしい」
「あそこは真戸上等の件以来また静かになったな」
「そういや美食家の話を聞かなくなったような•••」

有馬班の人達は喰種の話が好きだなぁ•••
もっと他の話無いのかね？
何をって•••相続の話とか？

今喰種の話を熱く語り合っているのは、藤堂三太郎(とうどうさぶたろう)上等、新倉和信(にいくらかずのぶ)上等、新藤燎一(しんどうりょういち)一等。

「そういえば、昨日白狐を見ましたわ」

あ。

「おぉ、白狐！」
「共食いをしていたらしく、私を見るなりあっという間に逃げて行った」
「戦わずに逃げたのか？」
「人間には危害は加えないという考えを•••」
「しかし、あいつは喰種だぞ！」

そういえば昨日会ったなー、藤堂さんに。
見つかった時は死ぬかと思たわ。

「白狐は赫者の可能性もありますよね」
「島田準特等。何故そう思った？」

だって私が白狐だもん。
とは言えず。

「共食いしてたんですよね？白狐による人間への被害もありませんし、だったら普段から喰種たべてるのかなって」
「貴女と同じか」

うわ、こいつ、デリカシーっての無いの？

「•••まぁ、そうですね」
「•••あのぅ、•••白狐ってどんな喰種なんスか？」

貴方のお隣に座っている女性ですよ、伊東倉元二等捜査官。

「喰種狩りの喰種として、我々に知られている。『大食い』や『美食家』などは１つの区にしか出没せんが、此奴は違う。色々な区に現れては喰種を殺し、共食いを行う。
我々の姿を発見したら、一目散に逃げてしまう」
「俺らに危害がないならほっといてもいいんじゃないスかね」
「そういうわけにはいかないんだよ、伊東くん。喰種は全て駆逐しなければ」
「ハイ、すみません」

なんか、複雑だなぁ。
喰種にもいい人だってたくさんいるのに。

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