団子と三つ編み。【日々樹渉】

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「いきなり入ってくるからびっくりしたよ〜」

軽く笑いながらそう言う彼女につられて私も少し微笑む。

「本当に上手でしたよ。将来はピアニストにでもなるんですか？」

「うーん…それもいいけど…」

鞄からファイルを取り出し中から紙を取り出し私に差し出してきた。

「これは……楽譜、ですね」

「私、作曲家になるのが夢なんだ」

「作曲家……ですか」

以外ですね…。

ピア二スト、もしくは髪をいじるのが好きだからヘアスタイリストにでもなりたいのかと思ってました…。


「日々樹くんは？日々樹くんは将来の夢、何？」

「私ですか…？私は………アイドル…ですかね」

「アイドルかぁ……日々樹くんかっこいいし歌うまいからなれそうだなぁ…」

「おや？私の歌声聞いたことありましたっけ？」

「この間鼻歌歌ってるの聞いたんだ」

この間とはいつのことでしょう？


そんなことを考える私とは裏腹に、彼女は何か閃いたような顔をした。


「いつかさ！私が作った曲を日々樹くんが歌ったりしたら…なんか、素敵じゃない？」

「おぉ……！なんと、Amazing！」

「へへ、でしょ？」

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