不器用なダーリン【三途春千夜】

不器用.17 ページ17

三途「くっそが…」
蘭「荒れてんねー」

三途「うっせぇ！黙ってろ！」
余計な仕事増やしやがって…

マジで殺す…
全員スクラップだ

九井からユダが出たって言われて
全員で始末に向かってる

…っざけんな
Aと早く帰るって約束したんだよっ！

三途「殺す…殺す殺す…すくらぁぁっぷ！」
竜胆「殺しに向かってんだよ。黙れ」

三途「ﾁｯ…」
…あ、遅くなるって連絡すればマシか？

そう思ってスマホを出すと
三途「………」

なんでこういう時に限って充電切れてんだよ
マジ殺すぞ

思わず手に力が入り
スマホがﾍﾞｷｯ！って音を立てる

…やべっ
というか連絡できねぇ

灰谷にスマホ借りるか？とか思ったけど
電話番号なんてわざわざ覚えてるはずもなく…

三途「くっそ…さっさと終わらすぞ」
全員ぶち殺して魚の餌にしてやらァ




「ンーッ！ンーッ！」
三途「うっせぇなぁ…黙れよ…」

今更抵抗したって何の意味もねぇよ
もうバレてんだからよぉ

三途「裏切り者がどうなるかよく知ってんだろ？梵天の歯車に噛み合わねぇやつはスクラップだ」

それに加えて俺はイラついてんだよ
分かるか？

Aの飯食えるの昨日の夜から楽しみにしてんだよ
巫山戯んな

佐野「……殺せ」
三途「うっす」

銃弾が脳天をぶち抜く
汚ぇ声がピタリと止んで

銃声の余韻が残る
三途「…ﾁｯ…さっさと始末しろ。一旦戻る」

本当は直ぐにAのいる家に戻りたい
でもこんな血まみれの格好では帰れない

きっとAが怖がるから
だからいつもアジトで着替えてから帰る

アジトにはシャワールームはあっても
シャンプーなんかは備えてない

だから軽くお湯をかける程度しかできない
三途「ﾁｯ…もっと早く進めよ…殺すぞ」

「すっ、すみませんっ！」
俺が帰るまで待ってるとか言ってた

きっと腹空かせたままだ
またAに悲しい顔させることになる

三途「くっそ…」
なんでこう上手くいかねぇんだろ…

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