無愛想な。【沖田総悟】 (ページ39)

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無愛想。37 ページ39

沖田side

男の間に割って入り怯えるAを抱き寄せる。

沖田「こいつをキモちよくできんのは俺だけでさァ」

そういうと流石の男たちも離れてどっか行った。

「、、ぶっ殺されたいの？」

沖田「助けてやったのにそりゃねェや」
　

「セクハラで逮捕していい？」

沖田「俺、警察」

「警察がセクハラ発言してどうする」

どうやら助けた時の言動が気に入らなかったのか
セクハラで逮捕するとか言い出す。

だから少しからかってやろうと腕の中にいるAをさらに抱き寄せる。

こうしてみると、昔はあまり変わらなかった身長も今では15センチほど離れていて、お互い成長していることを実感する。

てか細っそ。
こんな弱っちそうな体のどこにあんだけ暴れられる力があんだよ。

「ち、近い！離れろ！」

沖田「ヘェ、恥ずかしいの？」

そんな目の前にいるAはこんな状況に慣れているはずもなく柄にもなく焦っている。

夜とは言え、ここは照明が少し当たるところなのでお互いの表情が良く見える。

そんなAの顔は真っ赤で、
耳まで赤くなっていた。

そんなそそられる表情をみてドSである俺が目覚めるわけで。

沖田「耳、真っ赤」

と耳の淵を指で優しくなぞると
「ん、」という予想外の甘い声が聞こえる。

その瞬間俺の理性が大きくぐらつく。

本人は相当焦っているみたいだが、そんなことまでからかっている余裕も俺にはなかった。

でもここはなんとか持ち堪え、「バカ」とデコピンをかましてAから離れて歩き出す。

その後ろを文句言いながらもAはついてきた。

あーまじ危ねェやと思いながらさっきのことを思い返す。

小さくて柔らかい体、恥ずかしがってるあの表情、
小さく漏らした甘い声。

全部、俺だけのものにしたい。

あーまじか、俺クソ独占欲強ェじゃん。

そんな自分に呆れながらも見廻りを始めた。