凡人が宿儺の指食ったらそりゃ死ぬよ

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「話し続けていいかな？」

『どうせ止めても話すだろ』

「分かってんじゃん。


で、菅原家は本家だし笑えないくらいの呪力と術式を本来持ってるんだよ。菅原の人間は他者の呪力に触れるほどに力が解放される。
いえば術師最強の家系。

だけど君の先祖はそれを拒んだ。
呪術界との関係を切りたいと願ったんだ。

それで設けられた縛りってのが
『一族は呪力との接触を断つ代わりに
呪いを絶対に寄せつけない』。



世代を継ぐごとに封印された呪力は蓄積されていくけれど、その分縛りの効力も強くなる。

だから今日まで菅原家は直接的に呪術界とは関わらずに生きてきた。

だけど君が偶然呪いに適応できる体質で、かつ故意に宿儺の指を体内に入れて、その呪力と接触してしまったんだ。


もう、分かるよね？」




『…俺、激ヤバじゃね？』



ご先祖の貯蓄呪力と、宿儺の指の呪力。
これが全部解放されたって事だろ？



「そう。君の遺体を変に処理した途端に
街中に特級クラスが蔓延る事になる。

宿儺の指だけなら問題ないんだけど
代々の菅原家当主を相手にするとなると

僕たちも君を放っておけなかった」




うん、俺の身体を拉致った理由は分かった。



『じゃあ結局今の俺は何者？』

「一気に呪力が流れてきたショックで
半端に呪力貰って呪霊になっちゃったみたい


それで特級レベルなんだからウケるよね。
どんだけ菅原の力が貯められてたのって話」




1人でなんか笑ってるけど


『アンタって…呪術師だよな？』

「そうだね」

『呪術師って、呪霊を殺すんだろ？』

「うん。祓うよ」

『俺は？』

「今は保留だけど、いつかは祓うかなぁ」



だよね？


俺、死ぬよね？
何回死ななきゃなんねーの？


指チョコ食っただけなのに！！



「まあ暫くの間仲良くしようよ、A」

『出来ねえよ…』



殺してくるやつと仲良くするバカいる？
いねぇよなぁ！！！？？？

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