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『ただいま。…ユンギ？』
玄関に靴はあるから来ているはず。
もう外の明かりだけでは真っ暗だというのに、電気1つ付いていない。
まさか…何かあった？
考えたくないと思ってる気持ちと裏腹に心臓がバクバクと音を立てる。
靴を乱雑に脱いでリビングへと短い廊下を走った。
いつも座っているソファーのすぐ下の位置に、ユンギは…ただ座っていた。
よかった…と安堵のため息を漏らすのと同時に、じゃあ何で電気を付けていなかったんだろうと疑問に思う。
今も彼はテーブルに置いた携帯をぼーっと見ている。まるで何かのホラー映画みたいな雰囲気だ。
近づいて電気をつけると、今気づいたような反応で私を見上げた。
『…ねえ、どうしたの？』
YG「…A…俺、」
何でそんな、泣きそうな顔をしているの。
分からないけど、テーブルに乗せているその手にそっと自分の手を重ねた。
ユンギは1度私を見てから直ぐに目逸らして、小さく深呼吸をする。
YG「俺…デビューが決まった」
『………え？』
YG「これ…この人、事務所の人で…。俺の作った歌を聞いてくれたんだ。それで…是非うちにこないかって、言われた…」
見せられた携帯の画面には、ユンギが言った内容がずらずらと書かれているメッセージ。
ユンギがこんなに動揺しているのを見るのは初めてで、本当に予想していなかったんだろう。
何年も何年も待ち望んでいたこの時。
ユンギが遂に…夢を叶えたんだ…。
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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2021年8月1日 0時
