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手のひらに自分の爪が食い込む。
怒りとそれと…よく分からない感情が入り混じった。
「その方とは別れたんですよね？」
YG「…ええ。やむ終えなく別れました」
やむ終えなくって…自分の夢のために分かれたくせに。何なの、その言い方。
…イライラする。
「やむ終えなく？」
YG「事務所の社長と話した時にデビューをすれば身内…それから、恋人のことまで晒されることがあると忠告されました」
YG「僕がデビューをすれば、僕のプライベートな所まで公にされる可能性が高い。そう言われたんです」
『………』
…どう、いうこと？
YG「家族とは切っても切れない縁なのでいつかはバレても…当時付き合っていた彼女までの身を晒すのは嫌だった。
だから…夢のために………」
………何それ。
そんなの……おかしい。
「…夢のためとはいえ、彼女と別れたのは辛くなかったですか？」
YG「…辛かったですよ、もちろん。それでもデビューをすることは僕の夢でしたから。僕と…彼女だった人との」
………。
それじゃあ…私と別れたのは……私のため、みたいに聞こえるじゃん。
だとしたら…私は……私はこの数年間。
ずっとずっと…誰を恨んでいたのだろう。
私を…捨てたと思っていた人は…私を大事にするあまり…手を離したの……？
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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2021年8月1日 0時
