-15- ページ15
.
SJ「あ、ミンユンギじゃん」
ドクン……
破裂しそうなくらい心臓が跳ねる。空気が薄いみたいに呼吸がしづらい。
今……何て、……言った？
ゆっくりと顔を動かすとテレビの前に座っているソクジンオッパが手招きをした。オッパの横に座った時に…視界に入ってきたのは………。
あの時より明るいブラウンの髪に、あの時と変わらない切れ長の目。
『…ユ、ンギ……』
SJ「Aも知ってる？最近凄い有名だよね。何でも、数百年に1人の逸材って言われてるんだよ」
…昔から私より細い腕だったけど、今はさらに痩せた？
インタビューを受けるユンギは、少し顔つきも大人っぽくなっていて少し微笑むような表情をしている。
…また会う日が来るなんて思ってもいなかった。いや…会うという表現が正しいのか分からないけど。
YG「ペンの皆様が喜んでくれるような歌になっていると思います」
ユンギの…声だ。
私の大好きな…大好きだったユンギの声だ。
「ユンギさんはデビューするまでにかなり苦労したとか？」
YG「ええ、何年もかかりましたね」
「ユンギさんは恋人を作らない。と、聞いていますが…これは事実ですか？」
YG「事実といえば事実ですし、違うといえば違います」
「というと…過去には恋人が居たんですね？」
YG「…まあ、そうですね。僕の夢を僕よりも応援してくれていたような、そんな素敵な人でした」
テレビの画面越しだと分かっているのに。ユンギと…目が合ってしまって、体の奥底が今までとは比べられないほど大きな音を鳴らす。
…何で、そんな声で話せるの？
遠くを見て思い出しながら、愛しそうに…話さないでよ。
私を…捨てたくせに……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：130号室
| 作成日時：2021年8月1日 0時
