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YG「すみません、ちょっと失礼します」


「…ん?ああ、飴ですか?
そういえばユンギさん、よくその飴舐めてますよね」


YG「ええ、落ち着くんですよ」


『…………あ、あれ』


SJ「のぞがよく食べてる飴と一緒だね」


『…………うん』




ユンギ、まだあの飴…舐めてるんだ。
邪道だとか不味いって言ってたくせに。




「結構マイナーな飴を舐めてますね。しかも…メロン味?
コーラとかバナナミルクはありますけどメロン味は初めて見ました笑」


YG「メロン味、やっぱり邪道ですよね…笑」


「ええ、そうですね笑」


YG「でも…この味が好きなんです」




……やっぱり、そうだったんだ。

コンビニに行ってもメロン味が売り切れてるのは見たことがないもん。




YG「僕は、彼女と別れたことを後悔はしていません。あの子には…本当に申し訳ないことをしてしまいました。
…でも、何処かで幸せに暮らしてくれればそれでいいんです」


「それは…ユンギさんは辛くはないんですか?」




質問した人の顔を見てから眉を下げて、それから少しだけ無理に口角を上げたような表情をした。




YG「でも、僕が彼女のために出来る最大の愛情表現は…これしか、無かったんです」


『……』




おかしい。こんなのおかしいよ。


視界が歪んできて、堪えるようにした唇を噛んだ。


…ユンギはこの3年間どうしていたのだろう。

私が捨てられたと思い込んで、嫌いだと言われたあの日から。どんな気持ちで今まで暮らしていたのだろう。


それなのに私は…自分だけが辛いと思い込んでいた。


ユンギ……



『……ごめんね…』









END

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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:130号室 | 作成日時:2021年8月1日 0時

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