ばすたぁずってスゴイ! ページ9
「俺には俺にしか出来ない仕事がある。ニャーダが言ってることは分かるし、全くもってその通りだ。でも、体を張って妖怪のため人の為に戦ってるバスターズの連中を見てると正直憧れるな」
「ヒーロー戦隊みたいですよね!」
「だろ?ははっ…ヒーローに憧れる様な齢でもねーのにな」
エンマはそう言ったあとで小さくため息をついた。
大王の仕事。それは大王であるエンマにしか出来ないものである。
しかし、時折彼は思うのだ。執務をこなす途中で窓から見上げた青い空。
大王として、自ら動き…体を張って活躍出来る場は無いものかと…。
元々、ジッとしているのは性分ではないアクティブな性質を持つ彼はそんな場面を求めていた。
しかし、今でさえ結構自由奔放に動き回り、かつフリーダムに過ごしている為。
そんな事言ったらぬらりひょんに怒られる。という結果におちつくのだ。
「しょうがねぇよ。無理なものは無理なんだから」
「うーん。既存のばすたぁずに入れないのなら、新しく作っちゃいましょうか。エンマ様のばすたぁず」
「そうだな。入れねぇなら、新しく作……ファイ!!?」
サラリとしたAの提案に、エンマは同意しかけて我に返る。
我に返ったのと同時に、凄く間抜けな声を出してしまった。
「な、何言ってんだA…」
「え?いや、ですから。新しく作っちゃいましょうよ。エンマ様のばすたぁずチームってヤツを」
「え?何言ってんの?ほんと何言ってんの?なんで、さも当たり前のようにドヤァ!みたいな顔が出来んの?」
「エンマ様。テンパりすぎです。落ち着いてください。…つまりですね…」
Aが提案したのは、
今ある既存のバスターズチームに所属できないのであれば、自分達でバスターズチームを結成してしまえばいい。
という、如何にも安直で大胆なものだった。
「という訳で、鳴かぬなら作ってしまえホトトギス。ですよ」
「ホトトギスもその理屈に驚いて鳴くと思うぞ」
「でしょう!?我ながらとても天才的案だと思うんですよー。うへへ」
何を勘違いしたのか、ドヤ顔を向けてくるAにエンマはため息をつきつつ額に手を当てた。
「あのなぁA。分かってねぇみたいだからもう一回手短にいうぞ?俺自身がバスターズ活動しちゃいけねぇの。だからチームを結成しても」
「はい。分かってますよ。だからバレないようにやればいいと思ってます」
「もう、お前、ほんと…何なの!?」
「Aです」
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かりん(プロフ) - ぬらりひょんの孫ww (2017年1月3日 1時) (レス) id: 8488b667f9 (このIDを非表示/違反報告)
出っ歯 - ぼんさんのエンマ様、格好良すぎです。 (2016年12月28日 14時) (レス) id: 12e7493ee7 (このIDを非表示/違反報告)
田噛 - ぬらりひょん様孫のリクオ大好きだなww (2016年6月18日 16時) (レス) id: 1eb56d23fd (このIDを非表示/違反報告)
ミドラブ@ブレイン二世大好き - 23ページ目のぬらりひょん様不覚にもかわいいっと思ってしまった/////(アイス食べる所) (2016年4月1日 16時) (レス) id: 9086919367 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - お久しぶりです!新作!うおお!!しかし、大ガマさんという妖怪がいながら…。と、思ったら結構面白かったです!まだ持ってないバスターズもお財布と相談して買ってみようかな…。これからも更新頑張ってください! (2016年3月27日 4時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年12月29日 1時