ばすたぁずってスゴイ! ページ7
ウィスパーはササーっと姿勢を低くすると、すぐさまエンマ大王へと近寄った。
「すみませんでウィスー!エンマ大王様がご訪問されてるとはつゆ知らず」
「ああ。言ってねぇからな」
「げへへー。そうで御座いました!今日はどのようなご要件で?げへへ」
「暇だから遊びにきたぜ!」
「げへへげへ!そうで御座いましたかー…むむ!?そちらのお嬢様はエンマ大王様のお連れで?」
超絶ゴマスリモードのウィスパーが次にターゲットにしたのは、勿論Aだった。
Aはヘラヘラ笑いつつお辞儀をする。
「あ。私ぬらりひょん様の元で働かせて頂いてるA。と申します!この度は皆様のお話をエンマ様から聞いてやって来ました!」
「ぬらりひょん議長の…部下…。うぃいいいい!!!?それでは、アナタ様がかの有名な副議長殿ぉ!!?」
「え!私のこと知ってるんですか!?」
先程の知名度の件で軽く落ち込んでいたAは、ウィスパーの反応に浮き足立った。
やはり知ってる人は知ってるんだ!と頬を緩ませる。
「知ってますとも!その姿は気高く、そして気品に溢れ…戦う様は鬼神のごとく…!!東洋の不死鳥とも呼ばれた、あの」
「…あ、それ人違いです。多分私の前に副議長やってた人とかじゃないですかね」
「…え?」
ウィスパーの壮絶な勘違いにより、再び知名度の低さに悩まされるAだった。
そして、やはりエンマの適当すぎる慰めにいたたまれなくなるのだった。
「最近調子はどうだ?赤いの!」
「超多忙ニャン。依頼の量が増えすぎて対応しきれないくらいニャ」
「ははっ!嬉しい悲鳴じゃねーか」
皆がソファーに座り近況や報告を兼ねた談笑を楽しむ。
するとふとエンマがとある事を口にしだした。
「そういやぁ、いつになったら俺をこのバスターズに入れてくれるんだ?」
ニコッと笑ったエンマと裏腹に、皆の表情がぴしりと固まった。
Aは何事かと首をかしげ、ちらりとエンマの側で浮遊しているウィスパーに視線を向ける。
すると、ウィスパーは弾かれたように早口で喋り出した。
「エ、エンマ大王様!その件に関しては只今調整中でうぃっす!」
「えー。そればっかだな。何だよ、俺はバスターズに入っちゃダメってことか?」
「め、滅相もございやせん!エンマ大王様がこのバスターズに入られた際、快適に…かつビップに過ごして頂くため、バスターズハウスの改装を予定してましてですね…」
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かりん(プロフ) - ぬらりひょんの孫ww (2017年1月3日 1時) (レス) id: 8488b667f9 (このIDを非表示/違反報告)
出っ歯 - ぼんさんのエンマ様、格好良すぎです。 (2016年12月28日 14時) (レス) id: 12e7493ee7 (このIDを非表示/違反報告)
田噛 - ぬらりひょん様孫のリクオ大好きだなww (2016年6月18日 16時) (レス) id: 1eb56d23fd (このIDを非表示/違反報告)
ミドラブ@ブレイン二世大好き - 23ページ目のぬらりひょん様不覚にもかわいいっと思ってしまった/////(アイス食べる所) (2016年4月1日 16時) (レス) id: 9086919367 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - お久しぶりです!新作!うおお!!しかし、大ガマさんという妖怪がいながら…。と、思ったら結構面白かったです!まだ持ってないバスターズもお財布と相談して買ってみようかな…。これからも更新頑張ってください! (2016年3月27日 4時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年12月29日 1時