【妖怪ウォッチ】ばすたーずはじめました！

お部屋探しはアハマンショップ！！ ページ31

「ハァアアンンン！！！」

「うぉっ！？何だよA！」

「た、大変ですエンマ様…」

バスターズ試験から早二日。
いつも通り執務をサボるAとエンマ。
エンマの隣で気持ち悪い声を上げたAに、エンマはびくりと肩を震わせた。

「今度協会に出す書類を見てたんですけど…」

「おぅ。それがどうした？」

「住所書く欄があるんすよ…」

「住所？」

「チーム本拠地となる住所…つまり！私達の基地になる場所の住所書かなきゃならないんです！！」

本登録に必要な物。それは代表者のサイン、印鑑、依頼料振込のための口座番号。同意書。そして、チームのバスターズハウスの住所、電話番号だ。
こればかりは想定外だったAは顔面蒼白だ。

「本拠地の住所…。ココでいいじゃねーか」

「ファッ！？何言ってんですか！？ココって…エンマ様のお城の住所書けって言うんですか！？」

エンマはしばらく考えて、はっ！そうだった！！という表情を浮かべた。
とんだ茶番である。

「よしっ！早速ぬらりに相談しようぜ！」

「ですね！ぬらりひょん様はただ今評議会定例会議に出席中です！」

「A！乗り込むぞ！」

「御意！大王様！」

茶番を終えた二人は、ぬらりひょんを巻き込むべく…定例会が行われている会議室へと向かう。

「現段階での妖魔界、そして人間界に居住する妖怪達の事例だが…」

評議会定例会議が行われる会議室は、ただならぬ雰囲気に包まれていた。
議題はエンマが宣言した、妖魔界と人間界の交流続行の件について。
トラブルを極力抑えるため、評議会議長のぬらりひょんが筆頭になり月に代表者を集め何度か定例会が行われる。

「では、集まってもらった代表者の報告を聞きたい。まずは桜ニュータウンおおもり山支部のオロチ。何かあるか？」

「はっ。妖怪と人間間に目立った争いは見受けられないものの、一部の妖怪に限っては人間に対しあまり良い感情を持っていません。しかしながら、妖怪ウォッチ所持者天野景太の活躍で互いの関係性は維持できているかと思います」

「ご苦労。成程、あの人間…口だけでは無かったか。悪いことをしてしまったようだ」

ぬらりひょんは先の事件を思い出し、申し訳なさそうに眉を下げた。
その時だった。

「ぬらり！！！」

エンマの声とともに、ドガァンと会議室の扉が蹴破られる。

「ふぇえええ！！！？」

先程までカッコよかったはずのぬらりひょんが、驚きのあまり萌え声を上げた。

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