ゆけ!僕らのヒーロー!チームX! ページ21
ここはワイハーリゾート、セントラル通り。
セントラル通りの側にはセレブ妖怪達が住む、ワイハヒルズがある。
そんなセレブしか居ないような大通りに、バスターズ協会本部はあった。
「なんでこんな所にバスターズ協会本部があるんですか?貧乏人舐めてんですか?」
「仕方ないだろう。ほらさっさと書類を提出してこい。このド貧乏グズが」
「ド、ド、ド貧乏グズ!!?言いやがりましたね!?このゲソ野郎!!!」
Aはぬらりひょんから思い切り蹴られる形で車から降りた。
今日は、眠気と戦いながら書き上げた申請書を協会本部へと提出しに行く日だ。
道案内してやろう。と頼んでもないのに着いてきたぬらりひょんを助手席に乗せ、10年落ちのオンボロ軽自動車をトコトコ走らせてやってきたところまでは良かったが
まさかこんなセレブレティな通りに本部があると知らなかったAは、上下ジャージのおっさんスタイル…。
そんなAを横目で見ながら通り過ぎていくセレブ達。
Aは、貧富の差を痛感した。
「イタタッ…何するんですかぁ!!」
「A。誰に向かって口をきいているのか分かっているのか?妖魔評議会議長ぬらりひょんが、この汚い下衆の極みのようなオンボロ車に乗り、わざわざ着いてきてやったんだ。光栄に思え。このド貧乏で低級なグズめ」
ぬらりひょんはケツを押さえて睨みをきかせるAを、まるで汚物を見るような目で見下げ
バタンと車の扉を締める。
「なっ!!別に着いてきてって頼んでませんけど!?しかも、それ私の車なんですけどぉおお!!!しかもしかも!!さり気なく低級って言いやがりましたね!!!?流石の私も激おこですよ!!」
怒鳴ってみたものの、何故かむなしくなったAはチッと舌打ちして、オッサンジャージのまま協会本部までの道を歩き出す。
「あのぉ…」
「はぁい。ご依頼ですか?それとも」
「え、えと。新チームの申請に」
協会本部はゴージャスだった。艶やかな鏡面仕上げの大理石床が続くエントランス。そして天井には多分ウン千万はするであろうシャンデリア。受付嬢はいい匂いがするセレブ美人だった。
Aは、鏡面仕上げの大理石に映るジャージの自分を見て
世の中の貧富の差を駆逐してや…いや、誰か駆逐してくれ。
と…限りなく他力本願な事を強く思ったという。
ゆけ!僕らのヒーロー!チームX!→←〇作者より【あけましておめでとうございます】
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かりん(プロフ) - ぬらりひょんの孫ww (2017年1月3日 1時) (レス) id: 8488b667f9 (このIDを非表示/違反報告)
出っ歯 - ぼんさんのエンマ様、格好良すぎです。 (2016年12月28日 14時) (レス) id: 12e7493ee7 (このIDを非表示/違反報告)
田噛 - ぬらりひょん様孫のリクオ大好きだなww (2016年6月18日 16時) (レス) id: 1eb56d23fd (このIDを非表示/違反報告)
ミドラブ@ブレイン二世大好き - 23ページ目のぬらりひょん様不覚にもかわいいっと思ってしまった/////(アイス食べる所) (2016年4月1日 16時) (レス) id: 9086919367 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - お久しぶりです!新作!うおお!!しかし、大ガマさんという妖怪がいながら…。と、思ったら結構面白かったです!まだ持ってないバスターズもお財布と相談して買ってみようかな…。これからも更新頑張ってください! (2016年3月27日 4時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年12月29日 1時