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♯太宰さんの彼女が妊娠中に無理して倒れてみた。 ページ9

Aside《太宰さんの奥さん設定》

 

数ヶ月前、太宰さん……治さんとの子供を授かった。

とても嬉しくて、舞い上がりそうな気持ちでいっぱいでいつにもましてここ最近は仕事を頑張っている。

 
只、つわりも始まっていて、少しばかり足取りがフラフラしてくる。

 
流石にやり過ぎたかな。

 
少々後悔しながら、資料室に向かった。

 

歩くと、急に目眩がし、そのまま気が付けば床に倒れてしまっていた。

 

 

 

◇◇

 
気が付くと、天井は真っ白で直ぐに此処は医務室だと言うことに気が付く。

 
左腕に何やら重みを感じたので見てみると、治さんが私の手を握って、眠っていた。

心配してくれたのだろうか。

外を窓から見ると、もう夕暮れ時である。

 

「気が付いた?

A。」

 

「……はい。

起きてたんですね。」

 
何となく、そんな気はしていたが。

 
「否、さっき目が覚めたところだよ。

処でA。

何であんなに仕事をしたの?

 

こうなるって判るよね?

其に、君はもう一人の身体じゃあ無いんだよ?

 
もう一寸、そう言うことは加減してよね。」

 

何時もと違う、低い声色で言われ、少し驚いたものの、心配してくれていると言うので少しだけ嬉しくなって。

 
やっぱり好きだなぁ、何て今更ながら思って。

 
「判りました。

心配かけてすみません。」

 

「もう、止めてくれたまえ。

じゃないと、私の身が持たないよ。

 

君が倒れたと聞いて、此方は心臓が止まるかと思ったぐらいに驚いたのだからね?

呉々も気を付けて。

 
産休とか、とるべきだとは思うんだけどねぇ。」

 

「其処までじゃないですよ。

治さん。」

 

「なんだい?

A。」

 

「心配、してくれてありがとうございます。

 

 

あと、その……………………愛してます。」

 

初めて、私から言った。

何時も、治さんから言ってもらっていた。

 

案の定、治さんは驚いたようで、でも直ぐに嬉しそうに目を細め、私を見つめた。

 

「……私もだよ、A。

 

愛してる。」

 

ゆっくりと、甘い接吻を交わした。

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(=^・^=) - 何されても私は芥川龍之介が好きです。 (2020年12月14日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - ヤッパ太宰さんだけ自殺行為できて狡い。 (2020年11月12日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 福沢さん、強い…。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 森さんにまで気を使わせたくは無かったのに。 (2020年7月17日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 永久に友達で居たかったのに…! (2020年7月17日 13時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷風ヨウ&ゆい x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月26日 19時

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