捌、出前の話 ページ10
翌日。
「やっほーAちゃん。迎えに来たよー」
『Σ( ̄ロ ̄lll)』
翌日に来るなんて聞いてねえよ!!
まあ団子とまんじゅうは昨夜用意しておいたからいいけどさ……
「予告無しに迎えに来ちゃってごめんよ。
旦那が急かしてくるからこんな翌日になっちゃって……迷惑じゃなかった?」
『いえいえ別に。そんな事ないですよお』
「よし、それでは甘味を用意してもらって……しゅっぱーつ!」
『しんこーう』
兄さん……もとい佐助さんに合わせて声をあげて、いざ上田城へ。
「ここが上田城だよ」
『おー!でっけぇー!!!』
さすが甲斐を支配する武田の城。
でかい。
『こ、こんな偉大なる場所に庶民の私なんかが足を踏み入れちゃっても良いのでしょうか……』
「んー、普通ならたぶん駄目だろうけど……今回は大将と旦那のご用命だからねー。Aちゃんだけは許可されてるんだよ。多分」
『そういうものなの……?』
「とりあえず付いてきて。まずは……大将の部屋に通すよ」
『ちょっといきなり過ぎません?』
さりげなく反論しつつも佐助さんについて行く私。
「ここが大将の部屋だよ。因みに今は入らない方が良さげだね」
『言われなくても察知してるんで大丈夫です』
今の状況、察せてますか?
武田主従好きな人なら大体わかるよね。(メタァ)
正解は
「お館様アァァァアア!!!」
「幸村アァァァアア!!!」
「うぉやくぁたすわぁぶあああああああああああッ!!!!!!!!」
「ゆぅきぃむぅるぅあああああああああああああッ!!!!!!!!」
おうふ。(^q^)
「あれが武田名物、殴り愛というか叫び愛というか…というものだよ。
正直俺様にもあれの本当の意味は謎」
『仕えてるのに意味分かんないんですか。
私には……ただ肺活量と声量と喉の無駄遣いにしか思えないなあ』
「Aちゃんっていつもさり気に毒吐くよね」
『るっせー!!
元からこういう性格なんじゃコラァー!!』←
※※※次回に続きます※※※
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胡蝶 - 面白い話でした。和菓子好きの人には見てて面白いと思います。コレからも頑張って下さーい。 (2018年3月27日 16時) (レス) id: 4f8ad5540f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^読んでて、和菓子が食べたくなりました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 5527d24af4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miamia251/
作成日時:2016年8月1日 14時