参、南蛮甘味の話 ページ5
よその甘味処を営む知り合いから、南蛮の甘味を元にしたという派生作品を頂きました。
『ほーう、《鈴かすてら》ねぇ……』
その知り合いから頂いたそれは、《鈴かすてら》という名前の甘味。
(※後のベビーカステラだと思ってください)
名前通り、鈴みたく丸い。
早速口に入れてみる。
噛む度、外側の生地に付着していた砂糖がシャリっと音を立てる。
かすてらと同じようにふわっと広がってゆく卵の風味。
『う……
うまい……!!』
味わいながら作り方を追求してみる。
どうやら、『泡立てた卵に小麦粉と砂糖などを混ぜ合わせた生地を、型に流し込み焼いたもの』ってところはおんなじみたいだ。
あ、そういえば言うの忘れてたけど……
実は私、食べ物(というか甘味)をめちゃくちゃ味わって食べると作り方を逆探知できるという超能力を持ってるんです☆
さっすが私☆((殴
それにしてもこの《鈴かすてら》、中毒性高いなあ。
もう一箱もらってきたい。←
……あっ。そうじゃん。
『無けりゃ作れば良い!』
ということで作ってみよう!
とりま、かすてらと同じ要領で作ってみるか。
まず卵を泡立てて、そこに小麦粉、砂糖、(略)をぶっこむ。
それを丸い型に流し込むんだけど……
なんか蔵にぴったりのやつあったから引っ張り出して来ました。
あれ多分たこ焼きのだわ。うん。←
何はともあれ型はあったから良いとして、そこに生地を流し入れて、かまどでやきます。
その後冷めないうちに砂糖をぶっかけたら…
『おっしゃ!
完成ー!!』
擬似鈴かすてら、完成の巻。
早速食す。
んー、やっぱ美味い!
『これ、もうちょっと改変すれば商品化出来るよ!
早くて明日!!』
私なら出来る!
おっしゃ燃えてきたアァァァァァッ!!!←
次の日の店頭には、擬似のものにちょっと工夫を加えた鈴かすてらが並んでいました。
初日にしては、それなりの売上業績を残せたとのことです。
…あれ? 作文?( ^ω^ )
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胡蝶 - 面白い話でした。和菓子好きの人には見てて面白いと思います。コレからも頑張って下さーい。 (2018年3月27日 16時) (レス) id: 4f8ad5540f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^読んでて、和菓子が食べたくなりました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年9月27日 22時) (レス) id: 5527d24af4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miamia251/
作成日時:2016年8月1日 14時